壇蜜さんの「食べたいの」を読んだ
『食べたいの/壇蜜著(新潮新書)』を読みました。
週刊新潮に連載している「だんだん蜜味」を再編集したものです。
このブログでも何度か壇蜜さんの著書となっている壇蜜日記の読後感についてご紹介してきましたが、壇蜜さんの文才には舌を巻きます。
この本は、壇蜜さんがさまざまな食べ物についていろいろと書いているのですが、切り口がそもそも他の女性とはちがう。
おしゃれなスイーツだとか、高級なフランス料理などについて自慢げに書くのではなく、取り上げるのは、駄菓子だったり、納豆、ふりかけ、水ようかん、まんじゅう、カレー、魚肉ソーセージなどなど(*^_^*)
「おつとめ品」という章では、梅干しやリンゴも自分で食べる場合は“おつとめ品”でも「味は変わらないし、誰かにあげるわけでもなし」と、つぶやきながら“サイズまちまち”、“ちょっとつぶれてます”という注意書きに、脳内で「お得じゃないか」と変換して購入する壇蜜さん。
そして、「“劣化”という言葉を、人に使う言葉ではない」というある作家の言葉が響いた壇蜜さん。
ウェブで“劣化”を検索すると、「劣化芸能人」という関連キーワードが真っ先に出てくることにも驚いています。
壇蜜さんがつくった短歌
「号泣秘話劣化ブチギレ激太り アクセス増やす魔法の五語よ」
は、人間というものが、いかにいやしくて、くだらないものかがよくわかります。
「おつとめ品」というキーワードでこれだけのことを書ける壇蜜さん、参考にしようにも、その思考の多角さにおののくばかりです。
また壇蜜さんの著書を読んだらご紹介します。
【Now Playing】 Mary Had A Little Lamb / Paul McCartney ( Rock )
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