極楽寺の風景画と珈琲の店「工芸自然(じねん)」へ

昨年末、私の中学時代の先生の個展を見に行ったときに外国人のお客さんがしていた会話の中に、「極楽寺交差点近くの美術家がやっている珈琲屋があるのだが、そこはなかなかいい作品を展示している。食べ物も、ちとうまい。」というようなことを小耳にはさみ、しばらくは忘れていたのですが、突然「そういえば!」と思い立ち、そこに行ってみることにしました。
そもそも「極楽寺」が思い出せず(^^;)、小一時間「なんていう交差点だったっけ」と頭をかきむしり、突然『極楽寺!!!』と閃いたのでした'(*゚▽゚*)'奇跡っ!!☆
「千葉県 極楽寺交差点」で地図検索し、それらしい珈琲屋を見つけ出しました。
それでもってクルマのナビに入力し、出掛けてみましたd(^_^o)いやもう、突然思いついちゃうんだよねヽ(=´▽`=)ノ

着いたところは街道沿いの空き地のようなところにポツンと存在する“小屋”みたいなところでした。あやしさ満点 (・_・;
クルマを停めると、すぐに中から店主がドアを開けて現われ、「お客さんかな?」と・・。
いきなり逃げられない状況になりました。外から様子を見て、それから入ろうとしていたんだけど( ̄O ̄;)

中は山小屋風。床はちょっと“斜めってる”(^^;)が、大丈夫、座れた。

珈琲と、おすすめと書かれていたホットサンドを注文。
ホットサンドはたしかにおいしかった(*^_^*)
店内にもここのマスター佐藤龍史氏の作品が何点も展示されていました。
私が注文を終え、店内を歩き回り、作品を見ていると、マスターが小型の懐中電灯を持って来て、「ここは光が足りないので、これをどうぞ。私の作品は光の当て方でだいぶ違う印象になります。」と手渡されました。
でもって、それを使って照らしながら絵画を鑑賞すると、たしかに何か実際に絵の具がきらめき始めた。顔料にコバルトや水晶など、輝くものを混ぜているとのことで、ちょっと東山魁夷フレーバーな印象の日本画は作品によってですが、私にも魅力的なものがいくつもありました。
幼い頃に見た日本の風景、みたいな作品には特に心惹かれました。
珈琲を飲みつつ、マスターが持って来てくれた画集も楽しみましたが、佐藤氏は絵画だけでなく、彫り物(仏像なども別室で見せていただいた)、陶芸(備前焼)にまで作品の幅を拡げているのでした。

わずか数時間程度の滞在だったので、その全貌もつかめず、さらにかなり特異な印象のキャラクターをお持ちなことが歴然だったマスターと、もっと色々会話もしたかったので、また訪れてみようと思いました。
ひょんなことからの出会いが、また様々な経験や、さらなる出会いにもつながるものです。
よおし、また来よう!
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