椎名誠さんの「ぶっかけめしの午後」を読んだ

『ぶっかけめしの午後/椎名誠著(文春文庫)』を読みました。
初出が2001年の週刊文春のものですから、ふた昔前のものです。
読んでみると、椎名さん、絶好調の時期です。
完全ビール党で、さらに南の島ではそのあと島の焼酎を獲れたての魚でクウ~っとやるというのがいつもの椎名さんですが、ここではスコットランドに渡り、スコッチウイスキーの本場でメニューには、食前酒と食後酒の欄にずらっと並んだウイスキーに驚きます。
そして、「ウイスキーは香りなのですよ」というアドバイスに静かにうなずき、ちびりちびりとやる椎名さんがいます。
そのエジンバラは「石の都市」であるなあと気づき、ヨーロッパ文化の際だった象徴である石畳、石造りの建物、古い時代の街並みなどを感じ、しみじみと味わいます。
そんな椎名さんも、これまた魅力あります。
それからモンゴルにも渡り、今度は遊牧民がつくる「馬乳酒」に出会います。
乳を羊のなどの革袋に入れ、発酵菌を加え、毎日かき回していると出来上がるというもの。
カルピスの甘さをとって、酸っぱさを強烈にしたような味らしいです。
アルコール度数は1~2度で、皆朝からお茶代わりに飲んでいるのだそう。
これを遊牧民は使い古したポリタンクに入れていて、それを振る舞われた椎名さんも最初は戸惑います(^_^;)
大草原で馬を乗り回し、そして馬乳酒を飲む椎名さんもこれまた魅力的。
最初に椎名さんの“絶好調期”と書きましたが、掲載されているどの文も“びっしり”と書き込まれ、“椎名節”も全開!(^-^)/☆
ホテルのバイキング朝食に文句をつけたり、観光地にある有名人の記念館などに因んで駅舎内でずっと大音量で流されるその有名歌手の歌に辟易としたり、それはもういつものこと(^^;)
蜂が北海道に設けた別荘に巣をつくり、出入り口となっている家の穴をテープでふさいだり、放水で格闘したり、それに気づかれ蜂に逆襲されそうになったりする子供みたいな場面もありました、これまた椎名さんらしいd(^_^o)
そんなこんなで、読んでいる間中ずっと楽しい本でした。
だいたい椎名さんの本はいつもこんな感じで読んでます。
これでいいのだ。
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