「恋愛脳」を読んだ

『恋愛脳 ~男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか~/黒川伊保子著(新潮文庫)』を読みました。
著者はメーカーでAI研究に携わったのち、ことばの感性の研究を始め、独自のマーケティング論を拓いた方。特に男女の言葉の感じ方の違いについては独自の論理をお持ちの方のようです。
この本はもともと平成15年に刊行されたものを改題して、大幅に手を加え、平成18年に文庫版で刊行されたものでその後何度も増刷されています。その間に著者も40代半ばから50代も終盤を迎えられています。度々登場する小学生の男の子も大きくなっていることと思います。
内容はというと・・。
今まで私も“男”として生きてきて、片想いしたり、ふられたり、ふられたり、ふられたり(^_^;)、恋愛したり、恋人になったり、結婚して夫婦になったり、子供ができたり、女性との間でいろいろなことがあったのですが、そのつど「どうしてそんなこと言うの」とか「なぜこんなことになってしまうの」と女性の言動について思うことがありました。
それが・・男女の「脳」の根本的な違いによるものだということが書かれているのです。
著者が例を挙げるたびに、「そうそう、そういうことあった。理由はそんなワケだったのね」ということになり、ああ・・もうちょっと早くこのことに気付いていればよかった、と思ったのです(*^_^*)
いちいち何かその日に起きたエピソードを話すのに、朝起きてから出会った人や何か別の関係ない出来事を時系列で話すのだが、結局それらは全く話の本編には関係のないことで、ダラダラとずうっと話し続けるのは・・女性。
そうです、いつもです。「結論を先に話せ」なんてことは絶対に禁句だよd(^_^o)
「ずっと愛しているよ」と言った男性は、それで今後の約束も完了!と思って安心しきっているが、「有効期限」はその瞬間で満了し、毎日でも「愛している」と言ってもらわないと満足できないのが女性。甘~い飴は毎日でもしゃぶらせてもらいたのだ。
家族の男女比率や、職場での男女比率によってもその人の男性脳と女性脳の配分比率が変わってくるという面白い話も書かれていた。
読めば読むほど納得の一冊でした。
男としては、女性とのつき合い方の難しさを知る書でしたが、女性には、“男をうまく操る”方法が書かれているものじゃないかと思いました。
男にも必読だけど、女性には“超”必読本じゃないかと・・。
【Now Playing】 笹川友里プレシャスサンデー / ジェーン・スー他 ( TBSラジオ )
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