コルトレーンの幻のアルバム、聴いてみた

【※このブログでの文は、長いブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】
この夏、新聞等のメディアでも報道されて話題となった、ジャズ界の巨匠でサックス奏者のジョン・コルトレーン(1926~1967年)の1963年録音の幻といわれる音源を収録したアルバムが発売されました。
たぶん、コルトレーンの好調期であろう年代のものです。メンバーもマッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルビン・ジョーンズ(ドラムス)の最高の面子です。
マスターテープ自体は廃棄されたと記録に残っていたのですが、同時録音していたテープをコルトレーンの妻が自宅に保管していて、オークション出品しようとして明るみに出たものだそうです。
コルトレーン・ファンはジャズ・ファンの中でもかなり多く、しかもマニアック、この話を聞いて、“聞きたいっ!”って、皆思ったんじゃないでしょうか'(*゚▽゚*)'

で、私も手に入れましたよ。しかも、アルバムに入っている曲の別テイクを収録している二枚目のCDも入っている豪華盤の方です。気になっちゃうからさぁ、別テイク・・(^_^;)
聞いてみると未発表音源となっていた、タイトルの無い「11383」と「11386」と、番号を曲名代わりにしている二曲がやはり良いと思いました。
特にアルバム三曲目の「11386」は、かなり良いd(^_^o)
今まで聞いてきてコルトレーンの名曲の中に入っても存在感を感じさせるくらいの楽曲、演奏となっていました。
エルビンのドラムも、エルビンらしいちょっとラテン系な感じもするシンバル・ワークが渋くてカッコいい!
ベースとドラムのみの掛け合い的なソロ部分も息詰まるリアルな様子がよく録音されていました。このアルバムではベストじゃないかと思いました。

全体にしっかりとした演奏で、レコーディングされた音は“攻め”の印象よりも、むしろ穏やかに、尖らせずにうまくマイルドにまとめたような感じを持ちました。人によって感じ方はそれぞれでしょうが、コルトレーンの絶頂期のレコーディングとしては、意外に聞き易い音です。
で、コルトレーンと言えば絶頂期となると「“ブヒブヒ”“ブキブキ”吹きまくるんじゃないの、あんまりやられると、けっこうつらいんだよな」という弱気なコルトレーン・ファンのあなた!(*^_^*)・・ブヒブヒやってる曲、ありますよ!(^^;)ご愁傷さま。
たしかに絶頂期から晩年(早くに亡くなっているからこの表現でよいのか?!)の、特にアルト・サックスに持ち替えて吹きまくるコルトレーンは、ちとつらいというか、「そうまでせんでも・・」と私も思うことが多々ありました。
でも、棺桶に片足突っ込みながら“命懸け”で吹きまくるコルトレーンって、やはり彼ならではのものであって、それに付き合えるかどうかっていうのもファンとしての「踏み絵」みたいなものかもしれません・・そんなに真剣にジャズを聞いてる人ってもうこの世に数十人くらいだと思うけど・・( ̄O ̄;)
もう一枚の別テイク収録盤の方は、それこそコルトレーン・ファンには、曲をどう仕上げていくのかっていう部分もわかるわけで、ロックやポップスでも同様のことはあるのかもしれませんが、録り直していくたびにミュージシャン同士の駆け引きなども異なってくるためか、曲調、味わいなども変化を見せています。
ま、コルトレーンの新しいアルバムがこの時代に聞けるぞ、と喜んでいるジャズ・ファンには通常の一枚入りの盤で十分だと思います。かつてコルトレーンと一緒に“地獄の一丁目”まで行ってきたことのある方には二枚組をおすすめしておきます。
それじゃまた。
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