角田光代さんの「世界は終わりそうにない」を読んだ
『世界は終わりそうにない/角田光代著(中公文庫)』を読みました。
角田さんのエッセイと対談、自らが書く「書評」についてなど、けっこう盛りだくさんで、著者のふだんの顔というか、身近な様子が見えました。
「酔っ払い電車」という項目では、ふだん終電間際の電車に乗っているときは自分も酔っ払っていて気づかなかったが、しらふでその電車に乗ってみた話が出ていた。
いろんな人が乗っていたが、会社員ふうの人達がいちばん多く、そのほとんどが酔っ払っていた。
で、酔っ払いが占める比率が高い電車だが、車内は奇妙に平和であった・・と。
静かな酔っ払い達を見て、自分がこの上なくやさしい気持ちになっていた・・と、自己発見!
そんなことに感動している角田さんに私はとても親近感を得た。
わたしが居酒屋関係の本の紹介でよくこのブログに登場させる「太田和彦」さんと飲むことになった話も書かれていた。
やさしい太田さんのおすすめのお店で飲む角田さんは、難しいことを言わない太田さんに感心し、よろこんでいました。
そして、太田さんが取りだした忌野清志郎の写真集。そこにはライブハウス「ジァンジァン」で忌野さんの前、最前列で聞いている若かりし頃の太田さんが写っている。
そこで角田さんは“ぴかーん”と浮かんだ。
「キザクラの青年」という清志郎さんが書いた日記のタイトルを。
その日も彼はキザクラを持って楽屋にあらわれ、「2ステージ目は彼ひとりのためにやろう」と清志郎は日本酒を神棚に飾る・・。
角田さんが二十三年前に読んだくだりのキザクラの青年は太田和彦さんだったのです。
「もしかしてキザクラの青年ですか?!」と角田さん'(*゚▽゚*)'「そう、そう」と太田さん。
なんだかいい話だ。
その他対談もいくつか載っているし、恋について、恋愛についても角田さんの思うところが書かれている。
実に内容濃く、盛りだくさんの本だった。
読んでいるこちらの脳みそも活性化されたようだった。
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