佐高信氏の「タレント文化人100人斬り」を読んだ。
『タレント文化人100人斬り/佐高信著(教養文庫)』という本を読みました。
1998年発行の本ですから、20年以上も前の本。ブックオフで手に入れました。
「噂の真相」に連載された人気コラム「タレント文化人筆刀両断」の100回分が、この文庫にまとめられているとのことです。
読んでみると、タレントから文化人、政治家、評論家、漫画家や宗教家、もう様々な人に“ケチをつける”というか、“喧嘩をふっかけ”ているのです。
どこまでも追いかけていって、叩きまくる、「そうまでせんでも」と私は思いましたが、遠慮会釈なく、チンピラ扱い、虫けら扱いの罵倒が続きます。容赦はないです。
テレビでも何度もお見かけしている方ですが、いやもう切れ味鋭いを飛び越えて、“なた包丁”で“たたっ切る”感じです。
それも気に入らないヤツ、または反論してきたヤツについては、何度でも挑みかかり、二度と歯向かって来ないように息の根を止めます( ̄O ̄;)
これで、この人、あちこちから恨みを買うことはないんでしょうか。
私だったら、怖くて外を歩けなくなります。
血祭りに何度もあげられているのは、猪瀬直樹氏、弘兼謙二氏、ビートたけし氏、西部邁氏、吉本隆明氏、阿川弘之氏ら多数。
その著作や、考え方、過去の“寝返り発言”などに言及し、とことんまでやっつけますd( ̄  ̄)
ビートたけし側も反論していたようですが、でも返り討ちにしています。内容については、読んでもらうしかありませんが、でも、もっともだと思うこともありました。
横山やすしさんについて、たけしさんが「吉本の会長に可愛がられて“過保護”だった」と言っているのを例に挙げ、そのやすしさんが、たけしさんの「フライデー事件」の殴り込みの話を聞いたときに発した「ひとりで行け、ドアホ!」・・d(^_^o)
私もそのとおりだと思いました。「これはズバリ、たけしの弱点を突いている」と佐高さんは言っていますが、まさにです。
私が学生時代によく読んだ山本夏彦氏についても、「女に選挙権はいらない」などと言い続けていると噛み付いていますが、よく山本氏の本を読む私から言うと、言いたいことは、選挙権があっても投票せず、結局選挙権が半数になっても結果は変わらないだろう・・というようなことが本意で書いたことだと思います。
この例を考えると、けっこう他の人についても言葉尻をとらえて、それに食い付き、引きずり回している部分もあるんじゃないか、などとも思いました。
最初は、言いたい放題だな、と、ややすっきりするような感じで読んでいたのですが、最後になると、これだけ悪口雑言の連発を身体が受けとめられなくなりました。
具合が悪くなって読了・・。
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