映画「私のちいさなお葬式」を見ました。
映画『私のちいさなお葬式/2017年 ロシア 監督:ウラジーミル・コット 脚本:ドミトリー・ランチヒン 出演:マリーナ・ネローヨワ、アリーサ・フレインドリフ、エヴゲーニー・ミローノフ 』を見て来ました。
原題はロシア語なので、表記できませんでした。
主人公は75歳のひとり暮らしの女性。村に一つしかない学校で教職をまっとうし、村の人や、かつての教え子らに尊敬されつつ生活していました。
そして、主人公は、ある日医師から余命わずかと宣告されてしまいます。
息子には、5年に一度しか会えない(都会で大きな仕事を大忙しでしている)のですが、自分の死によって息子に迷惑をかけてはいけないと、自分のお葬式計画を立て、まだ死んでいないのにどんどん進行させます。
主人公を先生と慕う医師に頼んで、遺体安置施設に出向き、死んだことにして死亡診断書を書いてもらい( ̄O ̄;)、棺桶屋さんに行って自分の棺桶を買い、バスに乗せて運んだり(^_^;)、葬式に必要な料理を手配し、夫の眠るお墓の隣に埋葬する穴まで掘らせます。
でも、予定どおりには“死ななくて”近所の仲の良い友に殺してもらわないと死亡診断書の日付が合わなくなってしまうと懇願したりd( ̄  ̄)
本人が真剣なだけに見ている側では笑いが自然と起こりました。
母が亡くなったと思い、帰って来た息子とのその後の“ドタバタ”と、しんみりさせる心の通わせ方、などなど・・なかなかのストーリーと、絶妙のキャスティングも光っていました。
歳をとることがどういうことを意味するのか、親子や友、村の人々との関係など温かみのある物語の展開と、登場人物のキャラが立っているこの映画、見どころが多く、とても良い映画でした。
上映館は少ないかもしれないけど、見て損のない作品だと思いました。
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