「自分のことは話すな」を読んだ。
『自分のことは話すな/吉原珠央著(幻冬舎新書)』を読みました。
[仕事と人間関係を劇的によくする技術]と、副題がついていて、その多くはビジネスシーンでの会話の“きも”について書かれています。
基本的に書かれていることは、「雑談上手」が大切だなんてことはない。
雑談の内容から無駄なものを省け、無駄な部分だけで年間何時間になると思う!?
自分のことばかり話すな。自慢話が終わらないかなと、相手は待っている、困っているぞ。
相手がせっかく話し出した話題を、自分にも経験があるからって、横取りするな。
時にはそこまで突っ込んでよいのか、という質問もアリだ!
そこからどう相手との関係が、ビジネスが進展するかわからんぞ。
でも、それには細心・最深の注意深さが必要だ。
・・まだまだいっぱい書かれていましたが、読んでいて、私も身に覚えのある悪い点がいくつもありました。
自分の趣味や、得意な話になると、つい話が長くなり、相手に無駄な時間を過させている・・いやもうまいった…σ(^_^;)
“ごますり”と思えるくらいの相手に対する“ほめあげ”の実例が挙げられていましたが、私には“歯が浮く”ような印象でした。でも、きっと著者のようなすっきりさっぱり、ぐぐっと前に出てくるような方が使うと効果抜群なのでしょう。
実は、最近仕事上の「会話」に悩んでいます。
現在は“客商売”というか、カウンターを挟んで様々なやり取りをする仕事をしているわけですが、相手方は最初からこちらの“揚げ足を取る”ような態度で接してくる人の割合が今までの職場よりも多く(地域性があるようです)、親切が裏目に出たり、ガツンとやられて、数日間悩み、身体の具合が悪くなることも“しばしば”です。
・・なので、この本を手にしてみたわけです。
参考にはなりましたが、著者のように、ものごと真っ直ぐに、前向きに見られるわけでなく、もうひとつ自分には工夫が必要であると感じました。
でも、この本に書かれていることは、ある意味とても「基本的」なことであり、心がけていると役に立つことばかりでした。
いくつもの事例が掲載されていましたので、記憶にとどめ、利用してみたいと思います。
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