井上荒野さんの「森のなかのママ」を読んだ。
『森のなかのママ/井上荒野著(集英社文庫)』を読みました。
この本の世界はなんとも小説ならでは、っていうか「ありえねぇだろ?!」っていうくらいの設定で進んで行きます。
画家だった父親の突然の死。
浮き世離れした主人公の母親(ママ)はその未亡人。
美術館に改装した家にその母娘が住みます。
無くなった画家のアトリエだった離れは、なんだか過去に上記のママと何かあったのかもしれない渋い老人が間借りする。
その老人に主人公の大学生の娘がいきなり告白するところから物語が始まる。
浮き世離れしたママにはその間借り老人のほか、妻と愛人がいてもなおママに憧れる男や、ママをなんとか口説こうとするもうひとりの男、さらに画商で、次々と無くなった画家の遺作で家に残されているものを買い取り、その間にやはりママに何か好意以上のものを秘めている男が登場。
先に書いた主人公の大学生の娘は、老人に告白しているのだが、同じ大学の友人である男性も主人公に好意を寄せている。
これだけの関係の中に、さらに無くなった画家は生前かなり“モテ”ており、宿で突然亡くなったときも女性と一緒だった。
で、その女性が途中から物語に参戦してくる!
けっこう“しっちゃかめっちゃか”なストーリー展開で、登場人物皆が騒々しいのに、“ママ”は呑気なんだか、無神経なんだか、のほほんとしていて、とらえどころがない。
でもって、かなりの美人ときている。
テレビドラマにでもしたら、これはもう面白くて、毎回毎回起こるハプニングがとてもドキドキかつ、愉快で、ミステリアスなものになって、こたえられんだろうと思いました。
とにかく奇想天外な展開が面白くて、あっという間に読み終えました。
それぞれのキャラクターの人間模様が絡み合い、絶妙のドラマとなっておりました。
ストーリーそのものを書くわけにはいきませんが、かなりのおすすめ本です。
たのしめますよぉ~(^-^)/☆
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