「MUSIC LIFE 1960年代のビートルズ」を読んでいる途中で・・
シンコーミュージックのムック本「1960年代のビートルズ」を読んでいるところです。
読み終えたら、感想を書こうと思っていたのですが、今朝、かかりつけの医者で診察を終え、遅い朝食を珈琲屋さんでとりつつ、昨日からの続きを読んでいると・・。
ビートルズ解散考・時代の証言のところでピタッとページをめくる手が止りました。
『横倉絹枝 きり絵作家・講師/リンゴ・ファン』!!!
横倉さんとは船橋にあった野口淳さんのビートルズ資料館で初めてお目にかかり、その後も谷中のギャラリー猫町で二度ほどお会いして、特に昨年はいろいろとお話させていただきました。facebookでもお友達(*^_^*)
生粋のリンゴ・ファン'(*゚▽゚*)'で、ビートルズのアルバムジャケットを切り絵にされた作品は本当に素晴しかった(※カレンダーで購入しました)。
映画「レット・イット・ビー」について書かれていた部分、
テレビで見た記憶があり、なんて暗いのだろうと思ったと書かれたあとに
真実に見せかけた記録映画で、その作り方に悪意さえ感じました。人気のあったビートルズが壊れていく様子を面白がっているような。
疲れて悲しそうなリンゴ、いま観ても胸が痛くなるし、あんなに笑ってふざけて、兄弟のように仲良く支えあっていたのに。
寒そうなスタジオ、片隅のジョンとヨーコ。
ああ、もう何もかも終わってしまったのだと感じました。
・・ルーフトップ・コンサートが素晴しいと人は言うけれど、目も合わせず、寒そうにドラムをたたくリンゴ。
というところまで読んで、私・・、テーブルの上に涙がぽとぽとと落ちました。
こんなに正直な気持ちで映画「レット・イット・ビー」を見ていなかった自分に気付きました。
オープニングの重苦しくて哀しそうなピアノ曲が流れる中、ドラムが運ばれてくるシーンだけでもいきなり暗くなったものでした。
そう、だから私も積極的に「レット・イット・ビー」を何度も見てみようという気にはならなかった。ずっと・・。
フィルムを見ていると、あの屋上のシーンなど、曇った虚空に向かって「Don't Let Me Down」を叫ぶジョン、それに合わせてシンバルを強打するリンゴ、なんか哀しい場面だと思いました。
とても寂しくなって涙が落ちたのだと思います。
高校生の進路面談で担任から「君は将来どういう方向に進みたいの」と聞かれて、「僕はリンゴ・スターになりたいっ!」と応え、先生に呆れられたほどのリンゴ好きの私…σ(^_^;)
今回、横倉さんの少女時代のような真っ直ぐな文章を読んで、キュンとしたり、温かいような気持ちになったのでした。
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