【南先生の玉手箱_0025_健康第一、ゆとりと充実、そして夢】
私の中学時代の担任で美術の先生の昔の資料やメモなどの文書を掘り起こして活字化する作業。ちょっとあいだが空きましたが、再開です。
今回は、平成19年2月27日の日付が入った先生からの生徒家庭への通信文の裏面に書かれたものです。
以下、先生の文章です。
『健康第一、ゆとりと充実、そして夢』
あたりまえのことのようで、なかなかできない、分からないことが多い。
みんながちがって、みんないい、人間みんなひとりひとりの魅力、持ち味のちがいのそれぞれがプラスにぶつかり合って、児童生徒に影響を与え、時に人生を大きく左右するものだから、教師、児童、生徒共にお互いよき出会いにしたい。
心身共に健康がいい。楽しいことから魅力が生まれる基本を大切にしたい。
子どもたちはゼンマイじかけのオモチャのようだ。
人間もオモチャにたとえれば、ほどよい整備が必要、使いすぎも時には良いが、こわれてしまえばおしまい。
明るい、暗いの性格などはどっちも個性です。
何をするにも『気』が一番と思う。
ゆとりと充実もよく口にしますが、教育に限らず、いつもはりつめていたら、教える側も学ぶ側もきゅうくつでたまらないと思います。
できる時、できない時、どっちもある。
点数も0点以下もあれば100点以上もある。
基本として大切なことは魅力ある楽しい授業や活動にむけてこうしたいなあと思って積極的に授業や活動にとりくむ気持ちだと思います。
年に一度でもいいから、子どもにとって魅力を伝え、感じさせられる自分でありたいです。
今、教育ソフトも恵まれた環境にありますが、セット教材などもとより、そのまま活用するものではなく、扱う側、学ぶ側が満足できるものに工夫・改善をして使用していきたいですね。
ひとつ題材も扱い方で十人十色、オリジナルと言うか、題材などでひと味、扱い方、工夫して日々題材開発に心がけていきたいですね。
いつだったか、年賀状でもらったメッセージを時々思い出します。
「俺たち、学校で子どもに夢を語れなくなったらおしまいだね」
そのとおりです。
どの子も光り輝くものがある。共に感動できる感性の幅を広く持ちたい。
私ごとですが、先輩や同僚から学んだり、強く感じたことなどで次の三つのこと、時々思い出します。
①授業自習中に出張から帰ってきた先生を拍手でむかえた子どもたち、すごいと思った。
②日々の教育活動の中、他人を差別する言動を絶対に許さない同僚のうしろ姿。
③何事も子どものせいにするな。教師(自分)のうしろ姿を見て子は育つとの言葉。
以上が先生の文でした。
この頃、先生はかなり生徒と向き合って、夢中で教師としての取り組みをしていたことがわかります。
最後に書かれた三つの時々思い出すことの①、自習中に出張から帰ってきた先生を拍手でむかえた子どもたち・・なんかいいです!(*^^*)
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