武田鉄矢さんのラジオ番組を書籍化した「人生の教養を高める読書法」を読んだ。
『人生の教養を高める読書法/武田鉄矢著(プレジデント社)』という本を読みました。
これは、ラジオ・文化放送の朝の番組「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」で武田さんがその都度読んだ本から得たことを紹介するというものを書籍化したものです。
この番組はかなりの長寿番組ですが、私も今までの職場でクルマ通勤だった時、しかも時間帯が合う時に聞いてきた番組です。
現在の通勤時間帯にも合うので、ここ一年とちょっと、ほぼ毎朝聞いております。
武田さんが“三枚におろす”様々な本は、様々なジャンルのもので、今まで聞いたこともないような話、考え方に出くわすことも多いのです。
「植物は〈未来〉を知っている/ステファノ・マンクーゾ」の紹介では、唐辛子が辛いのは、人間の脳内に脳内麻薬と言われるものを分泌させて、言わば人間を“支配”して自らの種を人間に栽培させ、生き延びているんじゃないか・・、みたいなことを書かれています。
その場を動かず環境に適応して、順応していく“植物的”な生き方が人間にはひょっとして合っているのかも、という話にも発展していきます。
コロナ過の今、そういう考え方も大事なのかも、と思いました。
また「AIが神になる日/松本徹三」の紹介のときに、AIに様々な課題を検討させたりしているうちに、命令した人間が指示もしていないのに、AIが別のAIにコンタクトを取り、会話を始めたという話が書かれていました。
しかも、途中から人間にはわからない言語で一対一で会話をしだして、怖くなった人間側が一台を壊してそれを止めたという事例があるというのです。
ほんとか?と思いましたが、あり得る話でもあると思いました。
古くは星新一の「声の網」というSF小説で子供の頃に読んだことのある現象です。
また古い映画ですが、「ウォー・ゲーム」というアメリカの映画でも、戦争用のコンピュータが勝手に世界大戦を始めてしまうというのもありました。
それが現実化されてしまうのか、などと興味深く話を聞くことになりました。
最後に、ツイッターその他、いろいろなところでそんな武田さんのことを悪く言う人がいて、それが最近目につくのですが、ひとりの人間がただ自分が読んだ本から感じたことをラジオで話しただけで、ひどい言葉を浴びせている芸能関係の人もいて、「だったら、直接本人に言えよ」と思いました。
SNSで遠くから罵声を浴びせるのは失礼で卑怯だと思いました。・・と、最後に付け加えておきます。
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