「自分に気づく心理学/加藤諦三著」を読みました。
『自分に気づく心理学/加藤諦三著(PHP文庫)』を読みました。
ラジオ、ニッポン放送の「人生相談」で、よく著者の加藤諦三先生の名回答を聞くことがあります。
その先生のロングセラー本ということで手に取ったのです。
読んでいくと、けっこう人生に行き詰まっている人、他人から責められているような気がする人、生真面目な人、正義や道徳の仮面をかぶって他者を攻撃する人、尽くすという形でしか他者と付き合えない人などなど、身に覚えのあるようなことが次から次へと例示されています。
これらが、育てられた親との関係に大きく影響を受けていたりすることもわかりましたが、自分の心の中にある“暗くてつらい”部分をえぐり出していくようで、その通りかもしれないけど気分は重くなりました。
自分を正直に認めていくことは、けっこうつらいものです。
それと読んでいて気づいたことに、傍目にはとても仲が良くていろいろなことを一緒につくっていったり、やっているように見える友達や先輩がいたのですが、この本にも書いてあったのですが、その友達や先輩といるときは「気が休まらなかった」ということがありました。
何か厳しいことを言われたりしないか、ひどいことをいきなり言われないか、などとあまり根拠もないのだけど、内心怯えていたような気もするのです。
最終的には、あんなに仲良くしていたのに、長い時間を一緒に過したり、いろいろなイベントや活動もしてきたのに、・・今は関係を絶ってしまったのです。
それが不思議とその後は心が安らいでいるのがずっと謎だったのですが、この本を読んで納得するような部分がありました。
この友人や先輩との過去の出来事については、このブログ内の「過去に会った人、過去にあった出来事」のカテゴリーで振り返りつつ、検証したいと思っています。
ということで、“自分に気づく”っていうのは、覚悟を決めて読まないと、かなり“しんどい”ことになるというのがわかりました。
何年かしてから読み直すと、また異なった見方が出来るかもしれないと思いつつ読了いたしました。
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