「遺伝子が解く! 万世一系のひみつ/竹内久美子」を読みました。
『遺伝子が解く! 万世一系のひみつ/竹内久美子著(文春文庫)』を読みました。
著者は、京都大学理学部卒で専攻は動物行動学、博士課程を経て著述業に入られています。
遺伝子が解く男のヒゲのひみつ、離婚率の本当の理由、カワセミとヤマセミどこが違う、などなど、様々なテーマで書かれている本でした。
もちろん本のタイトルとなっている「万世一系のひみつ」についても天皇家を例にとり、書かれていました。
男系の男子でつなぐ、男にしか存在しない性染色体Yをほとんどそのままの状態で代々、男から男へと受け継がせるという重要な意味があり、染色体の存在を知らぬ頃からそれが続いていたことにもふれていました。
とても詳しく書かれていましたが、でも、その“受け継がれるもの”というものはどういうものなのか、なぜ受け継がなければならないのか、さかのぼればさかのぼるほど、神話まで行ってしまう世界で、さらに確実に受け継がれてきたのかというのも、時代の状況で不確かかもしれず、その“継続”自体にいつも立ち止まって考え込んでしまうのが私です。
天皇家にとって、国民にとって、“受け継ぐ”ことの意味は・・などと私のようなものは考えてしまうのですが学術的には遺伝子の話がメインなので、そんなところには話は向かうはずはありません、当然ですけど。
他の項目でも「学者」としてもちろん書かれているので、理路整然と科学的に説明されているのですが、私の“文系的”な“わからんちん”的な考えがそれに及ばず、「ああ、そうですか。」と…σ(^_^;)どの項目も割と早読みしていく感じになりました。
こういう本を読む人は、私のような考え方で読まないと思うのでこれはこれでとてもいい本だと思いました。でも、私のような袋小路に入って余計なことを考える人間には“あっさり”とした本に感じたのでした。
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