椎名誠さんと目黒考二さんの「本人に訊く〈弐〉-おまたせ激突篇-」を読みました。
『本人に訊く〈弐〉-おまたせ激突篇-/椎名誠・目黒考二(集英社文庫)』を読みました。
“〈弐〉”となっているということは、“〈壱〉”があるわけですが、それの読後感については、2019年11月にこのブログでアップしておりますので、ブログの「カテゴリー欄」から「書籍・雑誌」をクリックしていただくと、遡って見ていただくことが出来ます。
この本は、1994年から2005年に発表された椎名誠さんの著作について、本の雑誌で編集を担当していた目黒考二さんが検証する、という内容で、文中でも書かれていますが、「検証」というよりも、「取り調べ」に近い(^_^;)感じで進められています。
まず驚いたのは、椎名さん、目黒さんに訊ねられると、書いた当時のことや、なぜ書いたのか、書かれていたことが事実だったのか、など、ほとんど何も覚えていないことが多いのです(^^;)・・ただし、覚えているときは、けっこう克明に覚えているd( ̄  ̄)
それから、椎名さんの著書は、文庫化されたり、出版社を変えて再版するときなどにも「改題」して出版されていることがものすごく多いということに驚きました。
しかも、改題前と後では、まったく異なるタイトルになっていて、“面影”もなにも無いという状態d(^_^o)さらに文の内容となんら関連のないタイトルに改題されているので、中身がまったく想像できない・・ (・_・;
たぶん、私もそれに“騙されて”、同じ本を何冊も買っているかと思います。
読んでもわからないんですよ、だって、椎名さん、いつも同じようなことばかり書いているから、分別できないんです(>_<)
でも、まあいいや、読んで楽しめたらそれでいいんだからd(^_^o)
この本の中で、「やぶさか対談」という本を取り上げているのですが、対談相手が大江健三郎氏の回についてふれています。
私も、椎名さんも、訊いている目黒さんも驚いたのですが、大江さんってノーベル賞を受賞したりしていて、けっこう気難しく、“孤高の人”みたいな感じかと思ったら、高額所得者番付で、いかりや長介と同額だったことがある・・とか、ノーベル賞をもらった年は、自分が十一位で、十位が志茂田景樹だった、などと、世俗的なことに関心を持っていて、ペラペラとよくしゃべったというのです。
高校の同級生であった伊丹十三に、「女性を抱きしめるときは尾てい骨から上に三番目の関節を押さえれば、それがもっとも理想的だ」と教わり、ヨーロッパのホテルで奥さんを抱きしめようとした大江さんが、「ひとつ、ふたつ」と数えながら関節をさぐっていると、奥さんが「三っ!」って言った( ̄O ̄;)っていうんです。
奥さんは、伊丹十三さんの妹さんだそうで、伊丹さんから聞いていたらしいんです(^^;)
笑っちゃいました。
というような笑い話も書かれているこの本、なんだかんだいって、結局〈弐〉も楽しめました(*^^*)
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