「間取りのお手本」という本を読みました。
『間取り良ければすべて良し! 間取りのお手本/コラボハウス一級建築士事務所(株式会社エクスナレッジ)』という本を読みました。
著者として記されている「コラボハウス一級建築士事務所」は、愛媛県、香川県を拠点に「設計士とつくるデザイナース住宅」を手掛けているそうです。
本屋さんで何となく手に取ったのですが、カラーで描かれた51軒の間取り図を見ていると、その家の人達がどんなことを大事にして、どういう生活をこの家でしているのか、と想像が広がるのです。
土地自体が狭いところもあるし、平屋もある、家族構成も夫婦と子供二人というのが多かったのですが、祖父母なども同居している家もありました。
そして生活の中で何を大切にしている家族なのか、というのがとてもよく表わされていて、私はすでに家を建ててしまったのですが、いろいろな人の建物・間取り図を見るのも楽しいものでした。
大げさにいうと、間取り図からその家族の生き方のようなものが見えてくるのです。
それが、ひとつの“読物”のように感じられて、味わい深く読むことができました。
建物前面に長ぁ~い縁側を設け、窓も大きく、光がふんだんに入る明るい建物や、中庭がいくつもあり、ガラスと中庭越しに他の部屋の様子がわかる建物、さらに特に気づいたのが、玄関から入って続きに土間収納部が広く取られ、そこからキッチンにつながるパントリーを通過するなど、知っていたらやりたかったことも見つけました。
今、自分が住んでいる家は決して便利で使い勝手がよいわけではありませんが、でも今の家と家族を大切に生きよう・・なんて、ちょっと真面目に思ってしまいました。
見ているだけでも、その家の楽しさがわかると少しウキウキしたりもしました。
楽しく読めた本でした。
« 高校の国語教科書に「論理国語」と「文学国語」が出来たことを知った。 | トップページ | 4月に入ったので、ブログ側からも庭の草花写真をアップします。 »
「住まい・インテリア」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0304【 ストーブを買い 焼藷(やきいも)をやってみた 】(2024.12.16)
- 俳句を詠んでみる_0302【 時計の音する 冬の夜 句を捻る 】(2024.12.14)
- 俳句を詠んでみる_0299【 冬座敷 マンデリン淹れる日の 午後 】(2024.12.11)
- 俳句を詠んでみる_0263【 秋の日 水まわり 壊れ 立ち尽くす 】(2024.10.26)
- 俳句を詠んでみる_0179【 古いラジオの録音聞く 夏座敷 】(2024.08.01)
「家族・親子」カテゴリの記事
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 俳句を詠んでみる_0486【 妻との午後 豆挽き アイスコーヒー 】(2025.07.04)
- 「受け月/伊集院静」を読みました。(2025.07.03)
- 俳句を詠んでみる_0482【 妻の新作 赤玉葱 光臨 】(2025.06.30)
「建物・風景」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0487【 始まりは 赤坂茶寮 春の宵 】(2025.07.05)
- 俳句を詠んでみる_0483【 境内に人来て 風鈴鳴り出す 】(2025.07.01)
- 俳句を詠んでみる_0463【 夏浅し つらきこと 浪切(なみきり)の空へ 】(2025.06.09)
- 俳句を詠んでみる_0462【 妻とくぐる茅の輪 左へと右へと 】(2025.06.08)
- 俳句を詠んでみる_0454【 夏始 社に銅葺く 槌音 】(2025.05.31)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「荒木経惟の写真術」を読みました。(2025.07.10)
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 「玉子 ふわふわ/早川茉莉・編」を読みました。(2025.07.01)
- 「NHK俳句 今日から俳句/片山由美子」を読みました。(2025.06.28)
« 高校の国語教科書に「論理国語」と「文学国語」が出来たことを知った。 | トップページ | 4月に入ったので、ブログ側からも庭の草花写真をアップします。 »
コメント