サビだけ聞いて、映画は早送りの人
以前にも少し書いたことがありましたが、音楽は配信が中心となり、“イントロなし”の曲づくりが推奨されているようです。
要するにイントロが鳴っている間に、もう我慢出来なくなって別の曲に“飛ばして”しまう人が多いらしいんですよね。そうすると、その曲はもう聞いてもらえなくなる・・らしい。
このあいだラジオかテレビか忘れたが、若い人が、「自分なんか、サビだけ次々と聞きますよ!」と得意げに話していました。なんで“得意げ”なのかは私にはわかりませんでした。
さらにまたラジオで聞いたのですが、曲を作る側の人の話だったのですが、ミックスダウンの段階で、携帯電話などのアラーム音に似た音などを曲のサウンドの中に潜ませるというか、“仕込んで”おく作業をするのだそうです。
これまた、その人は得意げに言っていましたが、「あれっ、スマホが鳴っているのか?」と注意を引きつけることによって、その曲から離れて行くことを避けることができる・・って・・バカじゃないかと思いましたが、「今、それは曲づくりの常識です。」と鼻高々でした。
これは曲作りじゃない、トラップを仕掛けているだけです。むしろ法的にも問題があるんじゃないかと私は思いました。
さらにまた、今朝のラジオで聞いたのですが、今やサブスクリプション契約をして、配信で映画やドラマなどを見ている人は、「早送り」で見るのが当たり前です!と言っていました。
私は映画は基本的に映画館で見ますし、ミュージカルや芝居は舞台を直接見るので、よくわかりませんが、今そういう配信を受けている人は、もう何倍速といういくつかの選択が出来るように最初から配信されていて、要するに映画の「間」などは一切関係なく、《情報》として映画のストーリーをただ追っているだけのようです・・ああ、もったいない。
そのラジオではさらに、「そうすることによって、サブスクで大量に配信されているものを何本も余分に見ることができるんですよっ!」って、これまた自慢げに声高らかにおっしゃっていました。ご愁傷さまです。
前にも書きましたが、私が落語を聞くと言ったら「出し物を聞いて、一度聞いた話だったら無駄なので聞く必要はありませんね。」と、どうだと言わんばかりの部下が職場にいたりもしました。
その部下の男性は、芝居やミュージカルは、テレビやビデオで見れば十分で、「“飛ばし・飛ばし”見ることで時間がかせげます。」と、お前のやっていることは“無駄”だらけだと、力強く言い聞かせてくれました。ありがとう、一生やっていなさい。
というわけで、音楽も映画も舞台も、演奏者や、演者などの作品として、芸術としての価値はどんどんなくなり、「情報提供」程度のものになっていくのでしょう、いや、もうなっていると思います。
ほんとうにいやな世の中になったものです。じじいが戯言言ってるよ、と思っている人、どうぞそう思ってください。あなたにそう思われると、とても安心します。
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