映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」を見て来ました。
映画『エリザベス 女王陛下の微笑み/2021年 イギリス 監督:ロジャー・ミッシェル 出演:エリザベス二世他』という映画を見ました。
英国君主エリザベス2世の在位70周年の祝福の年に公開されるべく製作されたドキュメンタリー映画でした。
内容は、1930年代からこの2020年代までのアーカイブ映像を、パッチワークのようにつなぐことによって作られている「大全」的な映像作品で、女王が若くて美しい時代ももちろん、現在に至るまでの映像は、私も見たことの無いものがたくさんあって、「皇室アルバム」的な見方をすれば、ある程度楽しめるんじゃないかと思いました。
舞台裏的な映像もありましたので、ふだんのエリザベス女王の人間的な魅力なども随所に感じることができました。
ただ、英国王室にとって苦難、試練の時期が何度も在位期間にあったと思うのですが、その部分についての掘り下げ方というか、ほとんど掘り下げていないという印象でした。
たとえばダイアナ妃とチャールズ皇太子のご成婚時の国民の歓喜の様子なども、時間としては、ほんとうに“通りすがる”程度の取り上げ方だったし、ダイアナ妃が亡くなったときの国民の前に姿を現わす女王陛下の様子なども、かなり時間が絞られていて、突っ込んでその部分にふれているということはありませんでした。
なので、90分という、近年では割と短い上映時間でしたが、それでもニュース映像をずっと見ているような感じで、ちょっと退屈してしまいました、私は。
あと、私個人が“おっ”と思ったのは、ビートルズがMBE勲章を授かった当時の映像と、ポールマッカートニーが若い頃に感じた女王陛下の印象、さらに最後の最後に流れたビートルズというか、ポールマッカートニーが歌う「ハー・マジェスティ」です。
この曲はビートルズが最後に製作したアルバム(※最後に販売したのが「レット・イット・ビー」です、因みに)「アビー・ロード」のラストに入っているものです。
当時、レコーディング・スタッフがポールから「とりあえず録音したものは、クズでもとっておけ」と言われて、アルバムのテープ最後部に残しておいた、ポールがちょっと“おふざけ”で作った曲で、だからいきなり前の曲のエンディング音が残っていたり、お尻は録音が切れていたりのものでした。
プレイバックしたときにそれを聞いたポールが「おもしろいからそのままにしてリリースしよう」となった不思議な曲ですが・・。
で、話を元に戻して、映画のラストで流れる「ハー・マジェスティ」は“完全版”でした。
近年発売された「アニバサリー・エディション」に入っていたテイクに、さらに冒頭、ビートルズ達の会話や、イントロのやり直しなども入っていました。
・・この映画の趣旨とは離れるけど、ビートルズ・ファンにしたら、絶対に聞いておいた方がいい!というパージョンでしたd( ̄  ̄)
以上、ちょっと横道にそれましたが、映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」の感想でした。
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