【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Midnight Blue /1963》 Kenny Burrell
十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ケニー・バレルのアルバム、「ミッドナイト・ブルー」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Kenny Burrell/g
Stanley Turrentine/ts
Major Holley Jr./b
Bill English/ds
Ray Barretto/conga
①Chittlins Con Carne
②Mule
③Soul Lament
④Midnight Blue
⑤Wavy Gravy
⑥Gee Baby Ain't I Good To You
⑦Saturday Night Blues
コンガで始まる一曲目から、もうソウルフルな展開でキメまくりです。ギターの音色も甘く、渋く、まろやかで、艶やかです。バレルのオリジナル曲ですが、速いフレーズも悠々と弾き、タレンタインのムーディーなテナーに繋いでいます。まさに、見事な展開です。
最後のテーマに戻ってくるところが“おとな”な感じでとてもいい。
二曲目は、ベースのメジャー・ホリー・ジュニアの曲で、ベースの「ズボーン」という間延びしたフレーズにギターが絡んでいきます。ゆっくりと密かに進行していく感じがまたたまりません。
ギターの音色もたっぷり楽しめます。
三曲目は、完全なギターソロで、ギターの息づかいが聞こえてくるような感じで、間近で演奏が展開されているようです。
ささやくような、ため息をつくようなギターフレーズが魅力です。
四曲目は、このアルバムのテーマソングですが、とてもかっこいいギターフレーズが印象的で、コンガがばっちりハマっています。
シンバル・レガートの冷ややかな音もたまりません。
最高の見せ場になっています。
五曲目は、ケニーとスタンリーの絡みが見事で、緊張感いっぱいの出来です。
呼べば応えるような展開から、二人が同じフレーズを弾いたり、“阿吽の呼吸”とでも言えばいいのでしょうか。濃密な曲になっています。
コンガが両者のあいだを“取り持つ”ような形になっているのもカッコいいです。
六曲目は、静かな1930年代のスタンダードです。
バラードのような感じが少しするブルースといった印象です。雰囲気満点の曲ですね。
ワンフレーズ、ワンフレーズをじっくりと味わいながら聞くといった感じの曲で、「オトナになったなぁ」(^^;)なんて思わず感じてしまったのでした。
ラストは、エレクトリックなギターサウンドが前面に出てくる印象です。それにタレンタインがぐぐっと絡んできます。
スインギンなビートが味わえます。
ドラム、コンガのリズム隊はゆっくりと曲を蠢かしているのでした。
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