「夫婦公論/藤田宜永・小池真理子」を読みました。
『夫婦公論/藤田宜永・小池真理子著(毎日新聞社)』という本を読みました。
ブックオフでまた見つけたのです。この本。
初出は1993年10月~95年3月の毎日新聞日曜版連載と記載されていました。
藤田宜永さん(作家)と、小池真理子さん(同じく作家)のご夫婦がリレー形式で自分達夫婦のことを書いたものです。
当時、ご夫婦は40代後半、軽井沢に移り住み、作家同士なので二人の生活はその家で密接しています。
そんな中、夫婦互いが互いをどんなふうに思っているのか、感じているのかを互いの文を読んで「ふざけんな」状態でリレーしているのでした(^^;)
私にはよそのご夫婦がどんなふうにして仲良くしているのか、喧嘩しているのか、お出かけしているのか、留守番しているのか、などなど知る由もないのですが、この本でのお二人は遠慮会釈無く(^_^;)お互いを“ののしり”つつ、“褒め殺し”しつつ様々なテーマで夫婦の「有り様」を書いていました。
スポーツ観戦や、車の運転、買い物、献立、節約と浪費などという、いかにも夫婦で“揉め”そうなテーマについても書かれています。
作家だろうが、サラリーマン夫婦だろうが、基本的には男と女が一緒に住んで夫婦をやっていると揉める様子は変わらない(^-^;ようです。
なんか、すこし安心しました。
本自体が古かったので、調べてみたら夫の藤田さんは2020年に亡くなられていました。
なんだかんだ言いながら結局互いを認め、仲はいいんだこの夫婦、と読後に思っていたのですが、ちょっと寂しい気持ちになってしまいました。
夫婦というものは、傍から見ていると仲が悪そうな二人が意外と仲が良かったりするもので、その実態は如何なるものかはわかりません。私ども夫婦がよそ様からどう見えているのかわかりませんが、まあ“中の上”くらいの仲の良さ具合なのかもしれません。
夫婦生活の「50」の難関について“夫婦リレー”で書かれた本、あなた方夫婦も読んでみた方がいいと思いますよ。
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