自分はまったく使う気にならないカード
最近の報道を見ていると、国がマイナンバーカードと呼んでいる(人に番号を付けておいて、“マイナンバー”と呼べとはなんとおこがましいことか。“ユア・ナンバー”なんじゃないの・・ということは制度が始まったときから言ってきたけど、誰もそう思わないのか?!)カードを使用して証明を取ったり、保険証として使用すると別人のデータが読み込まれて、別人の証明が出たり、保険証の対象者が別人になったり、挙句に登録廃止した印鑑証明まで発行されてしまったという・・。
保険証にいたっては、数千人単位で対象者を誤認する事故が起きているそうで、これは事故とかそんなことではなくて、システムそのものがまったく駄目なポンコツシステムであるということでしかないと思います。
その事故についての大臣の会見(所管の総務大臣もデジタル大臣も)は、まるで人ごとです。業者が悪いと言わんばかりだが、あんた達がトップなのだから、責任はあんた達にあるんだ、と、誰か会見場にいた記者で言える人はいないのかね。
他人の住民票には、その人の住所、年齢他住民の基本的な個人データが載っているし、戸籍の証明まで誤発行されたとのことだが、そこには離婚歴や実の父・母の氏名や、認知などしていればその事実まで赤の他人に見られてしまうのです。
印鑑証明は主に大きな契約をする時に使うわけですが、廃止したものまで証明書として発行されてしまうとどれほどの被害・影響が出るのか想像できないのか・・。
保険証に至っては、まったくの他人が紐づけられて病歴や使っている薬剤まで見られてしまうのです。こんなこと考えられない。
上記事故を銀行のカードに例えてみると、銀行のカードを使ったら、他人の通帳が表示されて“丸見え”になっている。
あるいは、すでに解約した通帳がまだ生きていることになっていて、本当は残高ゼロなのに通帳解約する前の口座から引き出しが出来たりしたらどうなるんでしょう。
そんな銀行を誰も利用しないでしょう。
それほどあやしいシステムのカードを「たのむから2万円あげるからマイナンバーカードを作ってくださいよ」と国はやってきたのです。
金を払ってでも作ってほしいということは、それほど“おいしい”ものが裏にあるということです。
だって、ほんとうに便利でいいシステムのカードだったら、頼まなくても皆が我先に作るでしょう?!
言いたいことは以上です。
何度も何度も、何百回もこのブログで書いていますが、「カードを作ったぞ」と周囲に自慢したり、「あんたはまだ作っていないのか」などと余計なお世話で国の片棒を担いでいるような人、少しは報道を聞いて反省した方がいいと思いますよ。
私は、ずっとカード作成について固辞してきたのですが、職場での上司の上司の上司から電話が来たり、直接説得に来られたりして「任意」であるはずのものを半ば強制的に申請することになり、カードは所有していますが、しまい込んで絶対に使わないようにしています。
そうでもしないと自分の個人情報が守れないからです、ポンコツシステムから・・。
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