ポンコツだけど怖ろしいカード
まだまだ出てくる、毎日出てくる、「マイナンバーカード」の誤登録や、不具合、年金情報などの他人への情報漏洩、口座のひもづけ誤りなどなど・・。
それを謝る大臣たちの謝るというよりも怒っている(^_^;)ような会見はなんでしょうね?!
いつも威張っていて、謝ったことがないからあんなんなっちゃうんでしょうね。
例のデジタル庁担当大臣は、「今後はもう誤登録は起こりません」と言い切ってしまい、まったく根拠のないものだと誰もが思っていると存じます。
逆に誤登録などの問題が今後発生したら、デジタル庁の職員は大臣に報告しずらくなりました。それにより報告が遅れ、さらに後手後手に対応することになってしまいます。
最初っから氏名の「読み仮名」のデータを住民登録から取得しておけばよかったのに、それがなくて口座名義人と登録者のひもづけチェックが出来ず、あらたに漢字から読み仮名を推測するアプリケーションを作製し、チェック出来るようにするという・・考えられない金と時間のムダを本気でやろうとしている。キラキラネームなんか読み仮名推測できませんよ、住民登録されている読み仮名を今でも接続されている住民基本台帳データから取得すればいいだけです。
まったく仕組みがわかっていない人をエラいところに据えてはいけないということが如実にわかってきました。
あと、個人だけでなく世帯の把握と続き柄(夫、妻、子、父、母、子の子など)も住民記録から取得しないと様々な国民へのサービスシステムを有効に動かすことは出来ないでしょう。今は、それが無い・・。
年金情報や、個人の医療情報まで別人のものが見えている事故についても、もしこれが企業のカードだったらその企業は倒産しますよ、何をぼやぼやしているのでしょうか。
そもそも国民全員に個人番号はもう振られているのだから、カード無しでも保険証と個人番号をひもづけさせてしまえばそれで今政府が言っている「医療の向上」は出来ます。
わざわざせっかく出来ている保険証の制度を廃止する必要もなく、個人でカードを取得したうえに面倒な作業もすることもないのです。
さあ、なんのためにカードを作るのでしょうか。ITゼネコンやマイナンバーカードの取り扱いをしている天下り先の団体などに大金が流れ、政党への寄付もそこから何億も来ているとのことです。
ゼネコンから下請け、孫請けなどに中抜きされた金が回り、仕事はズサンになり、そして今の体たらくです。東京オリンピックみたい。
またマイナンバーカードがここのところ多くのものとひもづけされようとしています。
医療や年金、個人口座、やがては買物や読書歴、人そのものの移動履歴・・・カードを持たされた人間は何を考えるかというと、自分の行動や財産、病歴、思想その他あらゆるものが権力者から見えているのかもしれないという疑心暗鬼です。
これがこわいのです。監視していてもしていなくても、国民は自分の行動や発言について遠慮したり、控え目になったりしていくことになります。
それも狙い目のひとつですよ。
もっとも権力者になれば、人間というものは呆れるほどその地位保全に全力を注ぐので、大量のデータを保持していれば、それを見て利用したくなるのは当たり前です。
どこかの国を見てもそうでしょう?!
たぶんマイナンバーカードというシステム、制度は破綻すると思われ(すでに現在の状態が破綻しているが)ますが、注意しないと国民は多額の税金を使われてこのポンコツシステムを維持させられ、財産も口座も思想信条までもが抑え込まれることになります。
もっとこのことをはっきり言える議員はいないのかね、しかもシステムの欠点を技術的な面からも指摘できるような人は。
それが国民のために動いてくれる国会議員だと思うのですが。
きょうの言いたいことは以上です。
みんな何をおそれて言いたいことを言わないのか、そんなことを思いつつ書きました。
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