「しみじみ・くすくす 小沢昭一的こころ」を読みました。
『しみじみ・くすくす 小沢昭一的こころ/小沢昭一・宮腰太郎著(新潮文庫)』という本を読みました。
平成5年発行となっております、古い本ですがブックオフで見つけました。
「小沢昭一的こころ」といえば、TBSラジオの名物番組でもありました。
毎日、夕方のわずかな時間でしたが、小沢さんの“語り口”は誰にもマネの出来ないものでその時間に聞くことが出来ればよく聞いていました。
週ごとにテーマが決まっていて、それについて語る小沢さんの名調子、なんだか面白かった。
この本でも、歯医者さん、コンタクトレンズ、トラバーユ、霜やけ、ストッキングなどについて考察していますが、相変わらずの男と女のあやしい話や、お父さんの情けない話、奥様の豪快な様子、などなどお馴染みの展開に、「そうくるだろうな」と思ってはいるものの、でも面白いという・・^_^;・・落語みたいな感じ。
今まではあまり感じなかったのですが、コンプライアンスの厳しき昨今、もうこんな放送は出来ないな・・という感覚を初めて感じました。
ほんとうは、大したことじゃないのに、今はとても“センシティブ”な雰囲気が横溢で、何を言っていいのか、悪いのかが、もう私にはよくわからなくなってきました。
でも、ちょっと感じているのは、弱い立場の人にはあまり気を使っていないな、ということです。
強い人にはとても神経をつかっているのに。
これが今の世の中の雰囲気で、言いたいことがあるのに言えないような妙な空気があると・・思いませんか。自由である世の中なのに。
小沢さんが生きて「小沢昭一的こころ」を続けていらしたら、どんな話題を取り上げ、どんなふうに語るのか、とても興味があります。
ほんとに言いたいことをうまく皮肉を込めて、しかも強い立場の人達が思わず苦笑いするような話し方をしてくれたんじゃないかと思うのです。
そういう人、今はいないかもしれないです。
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