「百鬼園先生言行録/内田百閒・集成」を読みました。
『百鬼園先生言行録/内田百閒・集成7(ちくま文庫)』を読みました。
ブックオフで見つけたもので、2003年発行となっていました。
内田百閒先生というと、今までにも何冊か先生の本を読みましたが、その奇行というか、奇人というか、全ての行動とたたずまいが実に「変」で「妙」な人でした。
この本にまとめられている「集成」も相変わらずの様相でした(^_^;)
でも、そのちょっと考えられない言動が、なんとも言えず魅力?ある人に見えてくるから不思議です。
“屁理屈”も天下一品だし、人には厳しく、自分には徹底的に甘いのも、この人の特徴です。
また、石炭ストーブの番をまかせられる場面が何度か出て来ましたが、百閒先生はむやみやたらと石炭を突っ込み、やがてストーブからは轟音がしてきて、煙突の中を炎が吹きあがるまでにしてしまいます。
これを学校に勤めているときにもやって、二階建ての校舎を這う煙突が全部炎で真っ赤になるまで石炭をくべ、火事寸前までにしてしまい、自分でやって自分で大慌てしています。
結婚式には呼ばれても返事を出さず、堂々遅刻して出席し、意味不明な祝辞を述べ、会場の人々をけむに巻きます。
その他、奇天烈な行動が次から次へと出て来ますが、もし百閒先生の奇行をちょっとでも覗いてみたい方がいたら読んでみてください。
こんな人が実際に存在したのだ、と驚くと思います。
わけがわからないうちに読み終えました。
釈然としない読後感も独特(^_^;)です。
でも、また読んじゃうかもしれない・・。
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