「京都暮らしの四季 -極楽のあまり風-/麻生圭子」を読みました。
『京都暮らしの四季 -極楽のあまり風-/麻生圭子著(文春文庫)』を古本で見つけ、読んでみました。
麻生さんの京都町屋暮らしについて書かれた本については過去このブログで「東京育ちの京町屋暮らし」という本をご紹介したことがあります。
著者の麻生さんがいよいよ京都の町屋を手に入れ、修復、改築しながら町屋暮らしを実現しようと奮闘するお話しでした。
今回ご紹介する本では、京都町屋暮らしを始めて、あらためて京都の過酷ともいえる夏や冬の環境の中でどうやってその暮らしを楽しみながら営み続けるか、ということが書かれていました。
京都の町屋というものが、独特の奥に細長い形状で、さらにいくつもの扉、障子などを開けて部屋の中を通り抜けるものであったり、中庭や土間がある中での生活がどのように四季と関わっていくのか・・また、そんな状況を楽しめるのか、そんなことが書かれていましたが、著者は戸惑いつつもやがて「これが京都の町屋暮らしだ」と気づき、その良さや風情に喜びを感じていく様子がわかりました。
ヤモリも出れば、ホタルも出る、夜中に起きて用を足せばその音が隣近所に筒抜けになる、建具は季節によって“衣替え”をするなど、いいんだかなんだか私にはわからない部分もありましたが、でも麻生さんが選んだ「京町屋暮らし」は人生の貴重な部分を占めているのではないかと思いました。
ただこの本が発行されたのが、二十年以上前のことなので、現在の日本中“酷暑”に見舞われる中で、果たしてエアコン無しの京町屋暮らしが可能なんだろうか、と思ってしまいました。
最近のラジオで聞いた話題が「日本は四季ではなく、“二季”になりつつあるんじゃないか」というもので、夏と冬の「二季」にほんの少しの間の春と秋みたいになってきていて、京都の古来の四季の過ごし方・・今はどうなっているのか・・と思ってしまいました。
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