下重暁子さんの「自分勝手で生きなさい」を読みました。
『自分勝手で生きなさい/下重暁子著(マガジンハウス)』を読みました。
古本で手に入れたのですが、2020年第一刷発行となっています。
読んでいくと、著者、下重さんが執筆されている時期は、まさにコロナ禍“真っ只中”で、コロナワクチンもまだできていない頃でした。
つまり、人々がコロナを怖れ、街にあまり人がいなくなり、仕事もリモートで行うようなことが多くなってきた時期です。
そんな時だからこその下重さんの「自分勝手」理論が生きてくるという形で書かれていました。
当時、私も、私の周囲も、そして世間の様子も、政府や指導者などに「こういう風にしろと決めてくれ」というような意見が多かったと思います。
決めてくれたらそれに従うから・・みたいな考え方がかなり中心的なものでした。
でも、下重さんは「このコロナ禍で生活形態、仕事の進め方などが様々な変化をみせている、そのような時に今までのやり方を見直して、チャンスだから“自分勝手”な生き方を探ってみてはどうかと主張されています。
政府などが指針を示しても、それはあくまでも指針で、そこから自分なりの考えで動いてみたらどうかというわけです。
“まわりに流されず”、ある意味「わがままを貫く」、そんな個々の生き方、生活の仕方、仕事の進め方があってもいい、というのです。
たしかに、あの頃の混乱の中で今までと異なることを試行する中で「これはこれでいいじゃないか」と思うこともありましたし、今までの固まってしまった考え方をもっと柔軟なものにしてもいいんじゃないのか、と思うことが私にもありました。
大事なことは、様々な困難を伴う環境が突然やってきても、それは「自分のやり方、生き方」があれば、ある程度自信をもってやっていけるんじゃないかというお話です。
私はかなり納得してしまいました。
人はどう思うだろうか、とか、世間的にこれはどうもいかん、などという考え方を優先していると、人生そんなことばかりにとらわれて、つまらないものになってしまうかもしれません。
自分なりの生活の仕方、趣味の持ち方、考え方などが例示されていて、ワクチンも出来、コロナ禍がある程度落ち着いた今読んでも実に興味深いものでした。
けっこう“心の支え”になるような本だと思いました。
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