「あべこべ感覚/アルボムッレ・スマナサーラ」を読みました。
『あべこべ感覚 -役立つ初期仏教法話7-/スリランカ初期仏教長老 アルボムッレ・スマナサーラ著(サンガ新書)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
古本屋で見つけ、パラパラと頁を繰ってみたらちょっと興味深かったので読んでみました。
読んでみれば、難しいような、易しいような、でもなんだかわからない・・(^_^;)みたいな感じで、なかなか捉えどころというか、そういうものが見つからないまま読み進みました。
で、途中でこんなことかな・・と思ったのが・・
生きているもの、つまり人間にとって「生・老・病・死」「憂い・嘆き・苦しみ・悲しみ・悩み」というものは皆が皆、人全員がそれらをセットにして生きているのだということ。
生きる・・っていうことはそういうことなんだということ・・。
年をとり、病気になる。死ぬ。
憂いや嘆き、悲しみ、悩むこと、それが生きるということ。
でも、我々凡人の社会は、病気にならぬようにという宗教でもあったら人気が出てしまう。
で、お医者さんなどにいって、自分が「死につつある」とわかっただけで、人というものは悪いことをしなくなってしまう。
なんとかして自分が満足することを優先していた人、自然の流れに逆らってまで頑張っていた人、人を脅したり、騙してまで商売をする人、戦っている人、それらを見ても“自分は死につつある”とわかると・・なにもそこまでしなくてもいいんじゃないのか・・という気分になるのだということが書かれていたのだと思います。
悪いことなどしなくなってしまう、そんな人になる。
今、戦争をしている人や、裏金づくりにいそしんでいる人、何がなんでも何兆円かかっても万博を開こうとする人、など・・「自分がもうすぐ死ぬ」となったらどうするんでしょう。
などと私如きが少しでも考えることになったのは、この本のおかげです。
二日間で読みましたが、自分に良い影響を与えてくれたと思う本でした。
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