「しあわせのねだん/角田光代」を読みました。
『しあわせのねだん/角田光代著(新潮文庫)』を読みました。
2005年に刊行、2009年に文庫化されたものです。
だから話題的にはワープロからパソコンに入れ換えたときの騒動など、時代を感じさせる話題もありますが、基本的に著者角田さんの強烈で独特なものの考え方や行動などが書かれているので内容的には面白く読みました。
角田光代という作家がどういう人だったのか、けっこうご本人が剛球ストレートに書かれているので驚きました、私。
風呂は嫌いだし、お肌の手入れなどは「何を世の女たちがしているのかさっぱりわからん」ということで、なんだかわからないけどデパートに行って高いクリームを買ってきて体中に塗りたくったが、ものの4分で終わった・・・30分から一時間はお手入れをしているとのたまう世の女はいったい何をしているのか?と考え込む・・。
30歳くらいになるまで好き嫌いが激しく、キノコや魚介類その他幾種類もの食材を注文して出てきた料理からどんどん除いていく姿も衝撃的でした。
食べ物を並んでまで待つことなんて我慢できず、イライラすることもしょっちゅう。
待ち合わせすると、待ち合わせ場所には20分前に来ていて、5分でも相手が遅れると様々なことを考えだし、勝手に考えた理由で怒り出したり、心配したり、自分が待ち合わせ時間を間違えていたんじゃないか、などとあらゆることを考えだしイライラはどんどんつのり、爆発寸前になるのでした。
家電は嫌いだと言いながら、実際に大手家電量販店に行くと、あれもこれもということになり、家に入らない冷蔵庫を買ってしまったりもする。私が家族だったら体が持たない人だと思いました。
こうしてエッセイを読んでいる分には笑って読んでいることが出来るのですが、もしも家族だったらちょっと手に負えない人だと思いました(^_^;)
20歳にもなっていたのに、母親が病気になり「お金がない、困った」というと「銀行に行けばいいのに」と発言し、母親を“超がっかり”させるのでした。
その後も一人暮らしになったときに、母親から「何かあったらこれを使いなさい」とカードを渡されると、月40万円も使いだし、怒った母から取り上げられたり・・。
豪快な人でした・・(こんな人だとは思わなんだ)・・。
読み進むと、だんだん通常の人達の考え方や行動が理にかなっていて、世の中の動きはこうなっていたのか、と角田さんは気づきはじめます(^-^;
そんな角田さんを読書によって見守っているような気分になりつつ読了。
人ごとだから読んでいられた、思わず吹き出した、という本でした。
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