巣鴨に落語を聞きに行ってきました。
このあいだの日曜日に、巣鴨に出掛け落語を聞いてきました。
『第七回 おひろめ寄席/於:巣鴨地域文化創造館』
皆さん、アマチュアで落語をやっている方々。
私は、そういう落語会を初めて聞きに行ったのですが、驚きました。
小噺とかではなくて、「鼓が滝」や「厩火事」「品川心中」など寄席に掛かっているような噺を堂々と“フルサイズ”で語られて、それがまたプロ同様に心を揺さぶられるような立派なものでした。
今回出かけるきっかけとなったのは、出演されている「神栖亭 世喜音(かみすてい・せきね)」さんこと関根真弓さんからこの会の案内をいただいたからです。
関根さんとは私の中学時代の美術の先生の個展会場で初めてお目にかかり、その後竹久夢二美術館で関根さんが語りをされていた「銚子浪漫ぷろじぇくと公演 夢二ひと夏の恋」という竹久夢二が関根さんの地元銚子でひと夏を過ごした様子を語るという公演を拝見して感動したところからfacebookなどでやり取りするようになりました。
銚子のお寺でも夢二の語りを聞きに行って、その後落語を習い始めたと聞き、そのアグレッシブな行動にはただ驚くばかりでした。
都合がつかなくて何度かその後の落語会に行けなかったのですが、今回念願かなって妻と巣鴨まで出掛けたわけです。
神栖亭世喜音さんの今回の出し物は「厩火事(うまやかじ)」。
髪結いをやっている奥さんが仲人で相談に乗ってくれる旦那のところに亭主の不実を嘆きに行くところから物語は始まり、ほんとうは亭主が大好きだけど、でもほんとうに自分を大事に思っているかどうしたら試せるのか・・と旦那に相談して出された案を実際にやってみる話。
世喜音さん、見事に髪結いをやっている奥さんの気持ちがあっちにいったり、こっちにきたりの様子を時にはヤキモキするような表情で、また愉快な感じで演じ、私、唸っちゃいました。
とても良かった。
皆さん、それぞれの噺が持っている独特の雰囲気や、肝心な部分を巧みに表現されていました。
すごいなぁ・・というのが正直な感想でした。
またお誘いがあったらぜひ出かけたいと思いました。
落語は、人間そのものの可笑しみを豊かに表現して見せてくれる日本人のお宝だと思いました。
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