「バイバイバブリー/阿川佐和子」を読みました。
『バイバイバブリー/阿川佐和子著(文春文庫)』を古本で見つけ読んでみました。
2017年に単行本として発刊されたものを改題して2021年に文庫化したものです。
著者、阿川さんはそのときの状況で実体験としてバブルを経験しておらず、経験した人たちからの信じられない当時の話にびっくりしたり、作家としていわゆる“缶詰”を高級ホテルで経験したり、過去の彼氏からのプレゼントは捨てるか否か、五十代にして初めてゴルフを経験してすっかり“ハマって”しまった話、私も読んでいてびっくりした意外と平気に“下ネタ”話をしたり、いろいろな阿川佐和子という人を発見いたしました。
阿川さんて、けっこう臆病なのかと思うと、そうでもなくかなり大胆だったりするのもあらためてわかりました。
それにしてもいつも感じるのは、阿川さんの文の“ウマさ”です。
導入部では、はっきりしない阿川さんの態度や考え方が出てきて、やがて誰かがアドバイスして、試してみる、そこで失敗するが、いろいろ試行錯誤する中で阿川さん独自の作法や方法・技術などを身につける・・という展開はあまりにも見事!
今回も「おもしろぉ~いっ!」と読んでいるうちにあっという間に読了いたしました。
これが今年最後に読んだ本となりました。
全てこのブログに読後感想を書いていますので、数えてみると今年一年で131冊読みました。
一か月に11冊ペースで読んだことになります。
思い出に残るようなものや、強く印象に残る本もありました。
来年もこのペースで読み進みたいと思います。これが日々の楽しみです。
皆さん、よいお年を!
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