映画「きっと、それは愛じゃない」を見てきました。
映画『きっと、それは愛じゃない(WHAT'S LOVE TO DO WITH IT ?)/2022年 英国 監督:シェカール・カプール 脚本:ジェミマ・カーン 出演:リリー・ジェームズ、シャザド・ラティフ、エマ・トンプソン、シャバナ・アズミ、サジャル・アリー』を見てまいりました。
こういう良さそうな映画は、相変わらず千葉劇場での上映です。
主人公の女性は、ドキュメンタリー監督として頑張っている。でも、私生活ではダメ男ばかりを好きになり、恋の連敗中・・。
久しぶりに再会した実家のお隣さんの男性は幼馴染。
男性はパキスタンからの移住者で、映画はそのお隣さんの家で豪華絢爛なインド映画のようなダンスが繰り広げられる(極彩色の衣装や照明がすごく、ゴージャスでこれだけ見ても驚くようなシーンだった)ところから始まりますが、幼馴染の男性は、「これから親が選んだ相手と見合いして結婚するのだ」と主人公の女性に話をしてびっくり、今の時代にそんなことが・・と。
そして主人公のドキュメンタリー監督の女性は、その幼馴染の男性が見合いをし、結婚するまでの軌跡を次回作として追いかけることを決め、男性にいやいや承諾させる。
ドキュメンタリー手法で取材を続ける主人公と幼馴染(互いのファーストキスの相手だった)は、激しく揺れ動く心模様を見せ、見ているこちらも「いったいどうなるんだろう」とハラハラ・ドキドキな展開。
やがて幼馴染の男性は見合いをし、結婚も決まり、結婚式にも主人公の女性は取材に行く。
見合いの相手の女性の心模様も複雑だし、パキスタン人の男性の家族それぞれの実際の心の中も見えてきて、この映画は単なる恋愛と宗教的戒律や人種の問題を表面的になぞるようなものではなくて、現代の世界で起こっている「愛と結婚」の問題に迫る、心に深く響くようなものとなっていました。
私も見終えて、これは多くの人におすすめしたい作品だと感じました。
映像的にも素晴らしいし、主役お二人の男女の演技も、それを囲む脇役陣の演技もとても良かった。
今年も最後の最後にきて、良い作品とめぐり逢いました。
« 「私の銀座/銀座百点編集部編」という本を読みました。 | トップページ | 「遺言未満、/椎名誠」を読みました。 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 映画「おばあちゃんと僕の約束」を見て来ました。(2025.06.15)
- 映画「アンジーのBARで逢いましょう」を見て来ました。(2025.04.05)
- 映画「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」を見て来ました。(2025.02.14)
- 映画「ブルースの魂(THE BLUES UNDER THE SKIN)」を見ました。(2025.02.09)
- 映画「ミスター・ジミー(Mr.Jimmy)」を見て、聞いて来ました。(2025.02.05)
「恋愛」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0458【 香水の香 歳上の女(ひと)の背中 】(2025.06.04)
- 「クスリと笑える、17音の物語 寝る前に読む一句、二句。/夏井いつき・ローゼン千津」を読みました。(2025.06.03)
- 俳句を詠んでみる_0450【 自転車漕ぐ二人 夏の遊園地へ 】(2025.05.27)
- 「人生はドンマイドンマイ/美輪明宏」を読みました。(2025.05.24)
- 「あちらにいる鬼/井上荒野」を読みました。(2025.05.08)
「家族・親子」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0468【 義母(はは)の梅 漬け 氷砂糖輝く 】(2025.06.15)
- 映画「おばあちゃんと僕の約束」を見て来ました。(2025.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0466【 木苺(きいちご)や 妻が指さし そこにある 】(2025.06.13)
- 俳句を詠んでみる_0462【 妻とくぐる茅の輪 左へと右へと 】(2025.06.08)
- 「クスリと笑える、17音の物語 寝る前に読む一句、二句。/夏井いつき・ローゼン千津」を読みました。(2025.06.03)
« 「私の銀座/銀座百点編集部編」という本を読みました。 | トップページ | 「遺言未満、/椎名誠」を読みました。 »
コメント