「私のテレビ日記/清水ミチコ」を読みました。
『私のテレビ日記/清水ミチコ著(幻冬舎文庫)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
これは、『TV Bros.』という雑誌に清水さんが連載していたエッセイをまとめて一冊の本にしたものです(2013年から2020年の始めまでのエッセイをまとめています)。
テレビ雑誌の本なので、清水さんが出たテレビ番組や共演者について、そして公演で日本国中に出掛けた際のエピソード、その時々に世の中で話題になった人物などにもふれています。
読んでいるだけで、清水さんの歯に衣着せぬというか、衣着せる前にもう書いちゃった・・(^_^;)みたいな姿勢と文体で、そこが一番の魅力かと思いました。
また、現在も続いている日本武道館での清水さんのライブのそもそものきっかけは、たまたま空きが出来てしまった武道館のスケジュール、清水さんに「やってもらえませんか」というオファーがあり、事情が事情なので、気負うこともも無く、“コケて”もともとの気分で気楽にやれたことが功を奏し、見事に成功したのだそうです。
それが今でもまだ続いているわけで、偶然から生まれた清水さんの武道館公演、今ではすっかり一年の風物詩的な存在となっています。
大好きな矢野顕子さんとツアーしたり、これまた大好きなユーミンのオールナイトニッポンゴールドに出演したり、次々と念願かなう清水さんは、実力も運もすごいものを持っています。
そして人から嫌がられたりするような芸風でもなく、ご本人も常に自然体で気負うこともなく“いい感じ”で、素晴らしい(#^.^#)と思いました。
物真似しているうちに、本来の自分がどれだったかわからなくなりかけたり(^^;)、自分ではあまりやらない人の物真似が意外と期待されていたりする話も書かれていましたが、清水さんのような芸はどこで何が“ウケる”かわからないので、そういう意味では大変なお仕事だとも感じました。
尊敬する永六輔さんのエピソードも語られているし、毎年夏に日本に帰ってくる野沢直子さんとのひと夏の過ごし方も面白く、また平野レミさんや阿川佐和子さん、森山良子さんなどとの楽しい食事会の話題もとても愉快でした。
さすがの清水さんの軽快な文章を波に乗るように読みました。
楽しかった(*^^*)
« 「日本語八ツ当り/江國滋」を読みました。 | トップページ | 「アレ何?大事典/佐々木正孝」を読みました。 »
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 「おぼえていても、いなくても/蛭子能収」を読みました。(2025.10.26)
- 「落語と私/桂米朝」を読みました。(2025.10.02)
- 「私があなたに惚れたのは/久世光彦」を読みました。(2025.07.20)
- 「人生にムダなことはひとつもない/佐藤優・ナイツ(塙宣之、土屋伸之)」を読みました。(2025.01.19)
- 「おじさんはどう生きるか/松任谷正隆」を読みました。(2024.11.03)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「驚典 -群ようこ対談集-/群ようこ」を読みました。(2025.11.11)
- 『「忘れる」力/外山滋比古』を読みました。(2025.11.10)
- 「私 何だか死なないような気がするんですよ/宇野千代」を読みました。(2025.11.08)
- 「暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)」を読みました。(2025.11.04)
- 「風葬/北方謙三」を読みました。(2025.10.30)



コメント