「結局は自分のことを何もしらない/アルボムッレ・スマナサーラ」を読みました。
『結局は自分のことを何もしらない -役立つ初期仏教法話6-/アルボムッレ・スマナサーラ著(サンガ新書)』を読みました。
暮れに同じ著者の「あべこべ感覚」という本を読み、このブログでご紹介したのですが、たまたまブックオフに行ったときに同じシリーズの本を見つけたので、前回面白く読めた記憶が残っていたため、また購入。読んでみました。
今回のテーマは人間というもの、自分というものはどういう存在か、ということについて書かれているのですが、我の強い人、自分中心に世の中が回っていると思っている人などには“チンプンカンプン”だと思います。
「人間がなぜ生きるのか」それは、長い間皆が考えていたが、答えは見つかっていない。
詳しい内容は読んでみてほしいのですが、つまり生きること自体が人にとって「苦」であり、生きることは「動く」ことで、動いていないと「苦」が続いてしまうから動き続け、苦から逃れている。
・・きっとよくわからないと思いますが、著者の何度も様々な例示をしながらの文章表現を読むと、なんとなくわかってくるのです。
人は結婚して幸福に、子どもをつくって育てて幸福に、お金を儲けて幸福に、痩せて幸福になろうとしているが、そのような俗世間の幸福の探し方は、火の中で氷を探すようなものだと著者は言っています。
それらが実現して幸福になった人は今までに一人もいない、なのに人は全く諦めない、それくらい無知だ・・(^^;)・・と著者は言います。
それについては私もなんとなく理解できます。
一例を挙げれば、結婚したからって別に幸福になるわけじゃあないですからね。
またお金を儲けることが出来ても、出来なくても、どっちも苦しいです、と言っています。それもそのとおりだと思いました。
子どもが欲しいと思うが、子どもが生まれたら苦しいのです・・というのもわかる気がする。
お釈迦さまは、俗世間の幸福を求めて生きる生き方を「卑しい探求」とおっしゃっているとのこと。
お金を探し、結婚相手を探し、子どもを求め、財産を求め、長生きを求め、健康を求めている人は多いが、それらを「得ても苦しいのですよ、得なくても苦しいのですよ。得ようと思って得ることが出来なくてもそれも苦しいのですよ。」とおっしゃっているのだ・・ということなんですね(^-^;
長く生きれば、長く生きる苦しみが待ち構えている・・と。
長生きしたいと思っても出来なかったら、ものすごく苦しい・・と。
こんなことがどんどんと書かれていて、困惑するやら、納得するやら、悲しくなるやら、ほっとするやら、という読書になりました。
でも、今、自分が生きている上で、心の中に何か明かりが灯ったような気持ちにはなったのでした。
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