井上ひさしさんの「日本語相談」という本を読みました。
『日本語相談/井上ひさし著(朝日文庫)』という本を読みました。
1995年第一刷発行となっています。かれこれ三十年近く前の本です。
日本語の語源や、歴史、意味、文化、風俗など、週刊朝日の読者から寄せられた疑問に回答していく、という形式で綴られたものです。
「いい」と「よい」は、どちらでもいいのか?という疑問も投げかけられていました。
私も、ブログを書いていて、いつも迷うのです。「どちらにしようか」と。
ま、どちらでもいいらしいです。でも「いい」は口語的表現で「よい」の変異形と言ってもよく、「よい」の方が素性が正しく、形容詞としての活用形を持っていると答えられています。
大筋で私が使う時の選択は間違っていないようでした。
あと、私がしょっちゅうこのブログで言う、「視線」と「目線」の違いも書かれていました。
目線はもちろん業界用語です。
だから目線にはなんとなく人工的で、計画された響きがあり、使い方によってイヤな感じがしてしまうのだ、と書かれていました。私もそう思います。
もうひとつくらい挙げておきましょうか。
「自民党さん」「総務課さん」「千葉市さん」などのように組織名に「さん」をつけて呼ぶことが多くなったとも書かれていました。
私にはなんとなく“白々しい”感じがします。
地図などに「千葉銀行さん」などと目印に書かれているのも違和感があります。
固いこというなよ、と思われるかもしれませんが、なんだかしっくりこないし、馴染めない。
などと、上記のようなことについて井上ひさしさんがかなり色々調べた上で、時には真面目に、時にはくだけた形で回答している本、楽しく読みました。
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