「日本語おもしろい/坪内忠太」という本を読みました。
『日本語おもしろい/坪内忠太著(新講社)』という本を古本で見つけ読んでみました。
2010年初版の本ですが、著者は慶応大学卒業後、書籍編集のかたわら、「雑学知識」を収集、雑学や様々な謎に迫るような本を書いている方です。
下手くそな役者をなぜ「大根」というか?とか
「超ド級」の《ド》って何だろう?とか
なぜ「十八番」と書いて「おはこ」と読むか?
などなど、私が日常使っていても、その起源、語源、謂れ因縁故事来歴がわからない言葉などを解説している本でした。
「副食」のことを「おかず」というが、なぜか?
なんていうのもありました。
これは、主食につけ合わせ、何品か“数を取りそろえ”て出す、数があることを女房言葉で「おかず」といったということなんだそうです。
女房言葉は、宮中に仕える女性が使った言葉で、衣食住に関するものが大半でした。
同様の例をあげると、「おつけ」「おにぎり」「おはぎ」「おひや」などがあるそうです。
というわけで、「おかず」は女房言葉なんだそうです。
“ミュージシャン言葉”で「おかず」というと、因みに私はドラムを叩くのですが、リズムを刻みながら、時々入れる“合いの手”のようなフレーズ「タカタン・トコトン」などとタムタムを中心に叩くフレーズのことを言います。
国外のミュージシャンは「フィル・イン」などと呼んでいます。
「ズンタタ・ズンタ」などというリズムは“主食の白米”であり、「タカタカ・トコトコ」などと合いの手状態で入れるフィル・インは“おかず”というわけです(#^.^#)
おもしろいねぇ(*^^*)
きっといろいろな分野の俗な専門用語などにもこんな言葉が見つかるかもしれません。
面白い本でした。
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