「新釈・びょうき事典/渡辺淳一」という本を読みました。
『新釈・びょうき事典/渡辺淳一著(集英社文庫)』という本を古本で見つけて読んでみました。
1996年に単行本として刊行され、のちに文庫化されたものです。
病気について、医学博士でもあり、直木賞作家でもある著者の渡辺氏が事典のようにそれぞれの病気を「身近な病気」「ガン(悪性腫瘍)」「成人病と心の病気」「女性の病気」「感染する病気」などのジャンルに分けて、それこそ“お医者さん”から視線でメディカル・エッセイとして書かれていました。
当時の感覚としては割とユーモラスな部分もあるような書きぶりなのですが、今読んでみるとけっこう真面目な印象を受けました。
いや、私が年を取り、様々な病気についてかなり神経質にドキドキしながら読んでいたから、そう感じたのかもしれませんが・・。
この歳になると、ほんとうにいろいろな病気を経験しているし、倒れたことが何度もあり、入院も何度も経験しています。
だから、読んでいるうちにちょっと恐ろしくなってくるのです。自分がこの病気に今なったらどうなってしまうのか、と。
というわけで、著者の意図するように少しはユーモアを感じつつ、かなり病気への恐怖も感じつつ、読み終えました。
結局、今、自分は病気と日々対峙して生きているような状態だとあらためて感じたのでした。
« 河合薫さんの「働かないニッポン」を読みました。 | トップページ | 「微視的(ちまちま)お宝鑑定団/東海林さだお」という本を読みました。 »
「心と体」カテゴリの記事
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 俳句を詠んでみる_0491【 俳句知り 子供になった 夏の空 】(2025.07.09)
- 俳句を詠んでみる_0488【 竹落葉(たけおちば) 半ば死んで 生きるを知る 】(2025.07.06)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 俳句を詠んでみる_0475【 夕涼の庭に降り 行く末案ず 】(2025.06.23)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 『現役引退 プロ野球選手「最後の1年」/中溝康隆』を読みました。(2025.07.12)
- 「荒木経惟の写真術」を読みました。(2025.07.10)
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 「玉子 ふわふわ/早川茉莉・編」を読みました。(2025.07.01)
« 河合薫さんの「働かないニッポン」を読みました。 | トップページ | 「微視的(ちまちま)お宝鑑定団/東海林さだお」という本を読みました。 »
コメント