「老後は銀座で/山﨑武也」を読みました。
『老後は銀座で/山﨑武也著(PHP研究所)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
2003年初版発行となっていますので、かれこれ二十年前の本になります。
著者は昭和10年生まれで、著者略歴を見ると、ビジネスコンサルタントとなっています。
私は、老後になったら時々は銀座に出掛け、いいお店や、その他お酒を飲むところ、お芝居を見たり、教養を高めたり、あのいい空気感を味わって来たらいい・・という本だと思っていたのですが、実際に銀座に住んでしまえっ!という内容でした。
すべてに便利で、高級感や一流の人間としての感覚、さまざまな文化にすぐにふれることのできる便利さ、何もかもがいいから、そこに住んでしまえばいい、という内容でした。
リタイアして、田舎に引っ込んで悠々自適、あるいは別荘を持ってそこと行き来する生活、海辺の空気の良いのんびりと都会から離れた施設にお世話になる・・などということの実際のデメリットが次から次へと挙げられていて・・なんだこれじゃ都会の真ん中に住まなきゃいけないってことじゃないの!と驚きましたが、結局著者には金銭的余裕がたっぷり有り、それだったらそんな生活が出来るだろうけど、一般の人には夢みたいなことが書かれていました。
つまり、お金持ちで地位も高く、教養もあるという・・私とは縁のない人の理想的な老後生活が描かれていたのでした。
かと言って、書かれていることを否定するものではありません。
ここで書かれている生活が出来るのならそれは素晴らしいことなのかもしれません。
ただし、私はある程度田舎だけど買物や都会に出掛けるのに不便は感じない、そんな生活が一番だと思っているので、“精神的な余裕”について書かれた部分だけ参考にしようと思いました。
それにしても、こんなに余裕のある人がいるんだね、ということに一番驚いたのでした。
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