俳句を詠んでみる_0027【 寒茜(かんあかね) 後席に乗る 亡(なき)祖父母 】
亡くなった祖父母が車の後席に乗っている・・という句。
【 寒茜(かんあかね) 後席に乗る 亡(なき)祖父母 】
《背景》季語:寒茜[冬]
不思議な実話。
職場の女性が土日に茨城にある夫の実家(今は空き家、夫が管理のみしている)の掃除に出かけた。
で、月曜に出勤し、いろいろなものが見えてしまう私には、職場の窓の外に明治時代くらいの人に見える老夫婦が心配そうに中をのぞきこんでいるのが見えた。
その、容貌・風体を彼女に伝えると、夫の実家に掛けてあった夫の亡き祖父母に似ているという。
夕刻、帰宅の時間にとなり、駐車場に彼女と向かうと、彼女の車の後部座席にあの祖父母が座っている・・。
一緒に帰ろうというのだ。
彼女はその日、同じ職場のもう一人の女性を駅まで送ろうとしていて、その女性が後席に乗り込もうとすると、なんと、祖父の方が席を立ち、助手席に乗り移った。
思わず笑ってしまった私。
彼女は「何?どうしたの!明日見えたこと教えて」と言いながら車を発車させた。
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