椎名誠さんの「流木焚火の黄金時間」を読みました。
『流木焚火の黄金時間 -ナマコのからえばり7-/椎名誠著(毎日新聞社)』という本を古本で読みました。
「サンデー毎日」に2012年4月から12月まで連載されたものをまとめたもので、2013年に発行されています。
今から十年ちょっと前の本で、読んでみると、椎名さんはそれまでの世界中をめぐって、冒険的な旅をしていた頃からちょっとエンジン回転を下げているような感じがありました。
自分の「死」についての本を書き上げた後であり、これから「不眠症」についての本を書くところあたりの椎名さんです。
このブログではすでに「死」について書かれたものについても「不眠症」について書かれたものについてもご紹介していますが、椎名さんの人生の岐路にあたる時期だったのだろうと、今にして思いつつ読みました。
でも、基本的に椎名さんの興味の対象、怒りの対象、あきれる対象などに変化はなく、相変わらずの楽しい本でした。
テレビに出てくる霊能者のあやしさについて書かれたかと思うと、実際にご自身が外国に出かけた際に、「歴史ある土地の、いまだに処分されない建物にはなるべく入らないほうがいい」という教訓についても書かれていました。
霊能者はちとあやしいが、でも、実際に霊的な“ヤバい”ところは存在する・・という話でした。
かつてカヌーで川下りしていた頃の話も書かれていましたが、孟宗竹の生えている中州でキャンプし、その竹を手頃の大きさに切り、竹節を利用した酒の器をつくって、それを火にあてて燗をつけると竹の内側のアブラ分が酒にとけて、味わい深い「カッポ酒」というものになり、なんとも味わい深い・・などという・・おいしそうだなぁと思う話もありました。
そんな椎名さんのいつものお話しは、読んでいて心安らぎます。
これは学生時代から読んでいて変わらないことです。
椎名さん、いつまでもありがとう(*^^*)
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