城山三郎さんの「この命、何をあくせく」を再読しました。
『この命、何をあくせく/城山三郎著(講談社文庫)』を再読しました。
城山さんの本、ほかにもストック分があるのに、去年読んだものを再読しました。
気分的なものでしょうか、なんとなくこの本を、昨日から取り上げて読んでみたのです。
もともとは月刊誌「本」に巻頭連載されたもの(1999年~2002年)に一部加筆し2002年に単行本化されたもので、2005年に文庫本となっています。
前に読んだときにも気になった部分は今回も気になりました。
「偉い奴は、厳命はいくらでも出せるのである。不可能なことであっても」
「国民など、虫ケラ同然に扱わなければ、戦争はできないし、軍隊は成り立たない」
この言葉は強烈です。私も絶対に忘れることができません。
老子は「慈」「倹」「不敢為天下先」という三つの宝を持つという・・、文学者であり、詩人でもある加島祥造氏が訳したものによると・・・
「愛」「足るを知って多く求めぬこと」「世の中の先頭に立たぬこと」だそう、と書かれている部分も気になりました。
いつも城山さんの本を読むと、実際にお会いしたらどんな方だったのだろうと思います。
ついこのあいだ読んだ伊集院静さんの本にもご一緒にゴルフをされる晩年の姿が書かれていました。
まだ何冊も城山さんの本は未読のものを所有しているので、これから読むのがたのしみです。
少しでも城山さんの境地に近づきたいといつも思うのです。
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