「すごい言い訳!/中川越」を読みました。
『すごい言い訳!/中川越著(新潮社)』という本を読みました。
2019年発行の本ですが、古本で手に入れました。
内容としては・・浮気を疑われている、生活費が底をついた、原稿が締切までに書けない、酒で失敗した、などなどのことから相手方に自分の文筆力を生かして ^^; 手紙等で言い訳する文豪達の実際の文章を紹介し、解説するという本です。
芥川龍之介、谷崎潤一郎、林芙美子、武者小路実篤、太宰治、宮沢賢治、室生犀星、森鴎外、川端康成、まだまだ文豪のお歴々の「言い訳」が次から次へと紹介されていくのです。
二股疑惑をかけられ、命がけで否定する芥川龍之介
下心アリアリのデートの誘いを見事に断る巨匠、樋口一葉
恋人を親友に奪われ、やせ我慢する寺山修司
などなど(^_^;)どれもこれも文豪が書いた手紙や詫び状だから、なんだかありがたいような気になるのですが、けっこう見苦しかったり、恥ずかしいところがあったりで、同じ人間なんだな・・などと安心したりもするのでした。
特に借金をするときの“図々しさ”や、日頃の無作法を詫びるときの本当に詫びているのか?と思えるような傲慢さなども特筆すべきものがあり、今となっては笑い話として読めるものとなっておりました。
やらかした失礼や失態についての言い訳も見どころが多く、挙句に素人でもなかなかやらない「深酒で覚えていない」という言い訳をする北原白秋も“強行中央突破”的ですが、時代が時代なだけに、まあなんとか許されたのでしょう、面白かった(^-^;
今や、手紙など「紙」として証拠に残るような形での言い訳は珍しくなりましたが、「紙」故に残っていた数々の言い訳、実に興味深く、人間の機微を知るところとなりました。
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