俳句を詠んでみる_0113【 夏の山 今世の天狗に逢う 】
仕事をしていた頃の後輩から不思議な話を聞いて一句詠みました。
【 夏の山 今世の天狗に逢う 】
《背景》季語:夏の山[夏]
久しぶりに以前仕事を一緒にした後輩と再会し、互いの近況、身体の具合、家族の様子などを話した。
その中で気になった話をかいつまんで言うと・・・
後輩夫婦と義父母の四人で三峰神社(有名なパワースポット)に参拝した際、奥の院への足を延ばしたが、登山に等しいくらい険しい奥の院への山道に後輩と義父、後輩の妻と義母に別れて昇ることとなった。
その二組が同じ風体の人とすれ違ったが、後輩・義父組は、その人物が“若者”に、妻・義母組には同じ格好をした“老人”であったという。
妻組には話しかけてきて、「写真を撮りましょう」と言ってくれた割にスマートフォンの使い方がよくわかっていなかったそう。そして撮ってくれた写真は、プロが撮ったみたいな素晴らしい写真で、当日夕刻の暗さがあったのに明るい背景の仕上がりになっていたとのこと。これも不思議。
これはどうやら山に住む“天狗”のようなものが歓迎している時によくあることと、調べて判った。
というわけで、黒装束の謎の若者であり老人でもある人物を天狗にたとえて一句詠んでみました。
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