「恋する俳句/黛まどか」を読みました。
『恋する俳句/黛まどか著(小学館文庫)』という本を読みました。
1998年に刊行され、2002年に文庫化されたものです。
ということで、「Eメールのやり取りが心配だ」などという、今ではあまり考えられないような話題もありました。でもそれも微笑ましいです。そんな時代の方がよかったような気もしてきます、黛さんの文を読んでいると。
この本は、著者・黛さんが代表である「月刊ヘップバーン」でお題を毎回決めて応募してきた句から《松・竹・梅》と選び、さらに佳作も載せ、優秀三作には黛さんの評も加えられ、さらにここをこう直した方が・・という句には添削も入れられていました。
そして募集した句と同じお題で黛さんも毎回一句詠んでいます。
これがまた素敵な句になっておりまして、美しく、品があり、私のような素人男性に静かに、でも強く訴えかけてくるのです。
また、「恋する俳句」と銘打っているように、恋にまつわるテーマが多く、今年に入ってから俳句にかかわってきた私にとって、とても新鮮です。
真向から「恋心」を詠んでしまうなどということはあまりなく、しかも今まで読んできた句集などにもあまり「恋の句」はありませんでした。
テレビの俳句番組だったと思いますが、句を捻る本人が年齢を重ねると、もうあのドキドキした青春時代の恋の俳句なんて書けなくなるかも・・という話が出ていました。
私もそう思ってはいたものの、ここ数か月で俳句を詠んでいく中で何度かそんな恋の句にチャレンジしたものがあります。
・・けっこう書けますよ(^_^;)自分でもびっくり。
というわけで、もうすぐブログにアップしてきた句が100句に達しそうなのですが、恋や愛に関するものもアップしてみたいと思っています(#^.^#)やればできるっ!!
で、この「恋する俳句」という黛まどかさんという美人がまとめた本は、実に“心わくわく”する本でした。古いものですけど、今でも十分ドキドキものです(*^^*)
« 俳句を詠んでみる_0097【 梅干しや 腹立て にぎる 産霊(むすび)怒る 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0098【 砂糖水 もらう 田舎の一軒家 】 »
「恋愛」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0458【 香水の香 歳上の女(ひと)の背中 】(2025.06.04)
- 「クスリと笑える、17音の物語 寝る前に読む一句、二句。/夏井いつき・ローゼン千津」を読みました。(2025.06.03)
- 俳句を詠んでみる_0450【 自転車漕ぐ二人 夏の遊園地へ 】(2025.05.27)
- 「人生はドンマイドンマイ/美輪明宏」を読みました。(2025.05.24)
- 「あちらにいる鬼/井上荒野」を読みました。(2025.05.08)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか/能町みね子」を読みました。(2025.06.13)
- 『児玉清の「あの作家に会いたい」人と作品をめぐる25の対話』を読みました。(2025.06.12)
- 「冥界からの電話/佐藤愛子」を読みました。(2025.06.10)
- 「役員室午後三時/城山三郎」を読みました。(2025.06.08)
- 「言葉のおもちゃ箱 伊奈かっぺい綴り方教室/伊奈かっぺい」を読みました。(2025.06.05)
「俳句を詠んでみる」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0469【 義母実家の生姜 カリッと そのまま 】(2025.06.16)
- 俳句を詠んでみる_0468【 義母(はは)の梅 漬け 氷砂糖輝く 】(2025.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0466【 木苺(きいちご)や 妻が指さし そこにある 】(2025.06.13)
- 俳句を詠んでみる_0465【 雨の鶯 ソプラノで 谷渡り 】(2025.06.12)
- 俳句を詠んでみる_0464【 世の不穏に 安居(あんご)し 句と対峙する 】(2025.06.11)
« 俳句を詠んでみる_0097【 梅干しや 腹立て にぎる 産霊(むすび)怒る 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0098【 砂糖水 もらう 田舎の一軒家 】 »
コメント