映画「ホールドオーバーズ」を見ました。
映画『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(The Holdovers They're all alone in this together.)/2023年 アメリカ 監督:アレクサンダー・ペイン 脚本:デヴィッド・ヘミングソン 出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ』を見て来ました。
時代は、1970年冬、場所はボストン近郊にある全寮制のバートン校。
クリスマス休暇を家族と過ごすため、生徒と教師の大半が学校を去っていくのだが、生徒のひとりドミニクは母親から再婚相手と新婚旅行に行くと告げられ、いやいやながら二週間を学校に居残ることになる。
その生徒の世話を任されたのは、古代史教師のハナム。
実はあることの罰でその役目を負わされている。
さらにベトナム戦争で亡くなった息子と最後に過ごした学校で越年しようとする料理長のメアリー、三人で広い学校の中、半月の日々を過ごすこととなる。
三人それぞれがそれぞれに孤独を抱え、人生の問題を抱え、しかも三人とも世代も性格も異なり、反発しながらの生活となって、あやれこれや事件も起こるし、様々な恋模様や人間模様も出てきて、まさにヒューマンなドラマ展開となった。
しかも時代は70年代で、懐かしい曲がバックで掛かり、風景、車などもまさに70年代!映像の質感もフィルムで撮ったかのような風合いで、見ている私自身もタイムスリップして当時の感覚で見ていることに気づきました。
やがて心を通わせ始める三人、それぞれの内面にふれ、深い絆のようなものが出来ていく。
ラスト、先生のハナムが下した決断と行動には、もう涙なしには見ていられない展開でした。
とてもいい映画でした。
最近、こういう映画って、なかなか見ることができません。
世知辛い世の中に生きている今の私達に足りないものが見えてきたように感じました。
« 俳句を詠んでみる_0143【 夏の川 をんなはいつも 別の舟 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0144【 汗の香す ヒールの踵(かかと) 抜けぬ女(ひと) 】 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 映画「カーテンコールの灯(あかり) Ghost light」を見てきました。(2025.06.29)
- 映画「突然、君がいなくなって」を見ました。(2025.06.22)
- 「まわれ映写機/椎名誠」を読みました。(2025.06.18)
- 映画「おばあちゃんと僕の約束」を見て来ました。(2025.06.15)
- 映画「アンジーのBARで逢いましょう」を見て来ました。(2025.04.05)
« 俳句を詠んでみる_0143【 夏の川 をんなはいつも 別の舟 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0144【 汗の香す ヒールの踵(かかと) 抜けぬ女(ひと) 】 »
コメント