「続・東京ぶらり吟行日和 俳句と散歩100か所/星野高士・編」を読みました。
『続・東京ぶらり吟行日和 俳句と散歩100か所/星野高士編(東京四季出版)』という、いわゆる“吟行”での会の皆さんの俳句を紹介し、志士の会・星野高士氏が編んだものとなっていました。
2019年第一刷発行のものです。
「続」と付くからには最初の100回分の吟行での作品集は既に出ていて、その前編は発売後瞬く間に在庫がなくなったそうです。
私、それも古本の棚で見つけていたにもかかわらず、ちょっと他の棚を見ているあいだに無くなっていたのです、不覚・・。
でも、この続編で紹介されている吟行の様々なスポットは、俳句を詠まなくても仲間と出掛けたら面白そうなところばかりでした。
そういう時にも使えそうで、これはいいものを買って来たと思いました。
ただ、志士の会の皆さんの俳句は、私にとっては“いいもの”ばかりで、まだまだ二月から始めた私の実力では遠く及ばないものでした。
読んでいくうちに、「自分は永久にこんな句は詠めないんじゃないか」などと、気弱になるのでした。
中には私がよく行っている場所や、行ったことのある場所、ちょっと馴染みのある場所での句は、ワクワク感がこちらにも出てきて、書ける書けない以前に楽しくなってしまいました。
たとえば、有楽町・銀座界隈、浅草、神田明神、国会議事堂あたりは、そうそうあそこだな、そう詠んだか、などと、自分には詠めない良い句なのに楽しく読み進むことができました。
逆に行ったことのない、重厚な感じの記念碑があったりする場所や、古い庭園などになると、句の格調が高くなり、さらに皆さんの技量が“モノを言って”私には立派過ぎて、難しくて太刀打ちできない感じのものが多くなり、四苦八苦してしまいました。
一応、ざっと見て、吟行したときの俳句とはこういうものだ、ということがわかりまして、今後もしそういう場に出たときには、なんとか頑張ってみたいという決意もできました。
面白い本でした。
今後も何度も見直して参考にいたします。
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