「ダンディー・トーク/徳大寺有恒」を読みました。
『ダンディー・トーク/徳大寺有恒著(みずうみ書房)』という本を古本で手に入れ、読みました。
著者、徳大寺有恒さんは、「間違いだらけのクルマ選び」という本で有名になられたことをご存知の方も多いと思います。
私はそのほかに、TVKのテレビ番組「新車情報’〇〇」に亡くなられた三本和彦さんと出演されていたことをよく覚えています。
そして徳大寺さんも10年前に亡くなられた・・。
もう、この時代にクルマのことを“ああだこうだ”とこだわり、メーカーに対しても歯に衣着せぬ意見・提言する人なんていなくなっちゃった気がします。
徳大寺さんのそんな気骨のあるクルマに対する厳しい指摘、現行車に対しても聞いてみたかったものだと思います。
で、この本ですが、クルマに対するダンディズムについても、もちろん書かれていましたし、かなりマニアックというか、自腹でクルマを50台も買って乗っていたたげのことはある・・という徳大寺さんのクルマに対するダンディズムが語られていて、もう「ははぁ~っ」とひれ伏すばかりでした。
私のような凡人はただただ感心し、驚くばかりのお言葉ばかりでした。
そして、服、靴、鞄、万年筆など、徳大寺さんが「俺はこう考えているからこういうものを持っている」ということがわかりやすく書かれていて、それを貫くにはほとんど入ったお金はそのままクルマやその他男のアイテムとして遣われていくことになり、家計は大変だったろう・・などと一般人の私は思うのですが、「それがダンディーじゃない」ということになるのでした。
女性に対しても“金のかかる”“一筋縄ではいかない”人と付き合うのが男なのだ・・というふうに私は解釈いたしましたが、徳大寺さん向かうところ敵なしという感じ・・少しは無理しているのでしょうが・・。
クルマの運転の仕方や、女性との付き合い方についても、けっこう細かくアドバイスされていて、もし若いときに私がこの本を読んでしまったら、今頃“ヤバいヤツ”になっていたことでしょう(^_^;)
この本を読んでの結論、徳大寺さんは“ヤバい雰囲気”を漂わせている“やせ我慢”のやさしくてカッコいい男ということになりました。
こういう人・・なかなかいません。日本に残存している方は、北方謙三さんくらいか。
« 俳句を詠んでみる_0147【 ロシアひまわり見て泣く 彼女の過去 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0148《Jazz 俳句[美しく涼しげだが、しっかりとしたメロディーを紡ぎ出すピアニスト George Shearing を詠む]》【 夏木立 明鏡止水 シェアリング(George Shearing) 】 »
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- 「ダンディー・トーク/徳大寺有恒」を読みました。(2024.06.30)
「趣味」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0334【 小正月(こしょうがつ) 店(たな)の骨董と目が合う 】(2025.01.17)
- 俳句を詠んでみる_0316【 臘月(ろうげつ)に 珈琲豆 買い揃える 】(2024.12.28)
- 俳句を詠んでみる_0313≪Jazz俳句≫【 部屋冷たし エルビンのスネア響く 】(2024.12.25)
- 俳句を詠んでみる_0302【 時計の音する 冬の夜 句を捻る 】(2024.12.14)
- 俳句を詠んでみる_0299【 冬座敷 マンデリン淹れる日の 午後 】(2024.12.11)
「オトナのグッズ」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0334【 小正月(こしょうがつ) 店(たな)の骨董と目が合う 】(2025.01.17)
- 俳句を詠んでみる_0324【 新年 電話相談の子 崇(けだか)し 】(2025.01.06)
- 俳句を詠んでみる_0320【 枕には 宝船 夢を楽しむ 】(2025.01.01)
- 俳句を詠んでみる_0316【 臘月(ろうげつ)に 珈琲豆 買い揃える 】(2024.12.28)
- 俳句を詠んでみる_0313≪Jazz俳句≫【 部屋冷たし エルビンのスネア響く 】(2024.12.25)
「クルマ」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0298【 踏みしめる タイヤ履き替え 冬はじめ 】(2024.12.10)
- 俳句を詠んでみる_0152【 林道で 淹れる珈琲 夏の雲 】(2024.07.05)
- 「ダンディー・トーク/徳大寺有恒」を読みました。(2024.06.30)
- 「車のある風景/松任谷正隆」を読みました。(2024.04.25)
- 俳句を詠んでみる_0037【 窓凍る エンジンに火を入れる朝 】(2024.04.06)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「明日死んでもいいための44のレッスン/下重暁子」を読みました。(2025.01.17)
- 「魔法使い・山本夏彦の知恵/小池亮一」を読みました。(2025.01.12)
- 「とにかくうちに帰ります/津村記久子」を読みました。(2025.01.07)
- 「俳句入門 作句のチャンス/鍵和田秞子」を読みました。(2025.01.05)
- 「図解 眠れなくなるほど面白い 疲労回復の話/梶本修身」を読みました。(2024.12.31)
« 俳句を詠んでみる_0147【 ロシアひまわり見て泣く 彼女の過去 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0148《Jazz 俳句[美しく涼しげだが、しっかりとしたメロディーを紡ぎ出すピアニスト George Shearing を詠む]》【 夏木立 明鏡止水 シェアリング(George Shearing) 】 »
コメント