「余計な一言/斎藤孝」を読みました。
『余計な一言/斎藤孝著(新潮新書)』を古本で見つけて読みました。
2014年発行となっていますので、かれこれ10年前の本になります。
著者はベストセラー多数の斎藤孝さん、古い本とはいえ、「余計な一言」を言わないように参考として読んでみようと思ったのです。
いくつか実際の事例で経験したことと似たものがあったので、すこし挙げてみようと思います。
(女性)A「私の新しい彼なの(と紹介)」
(女性)B「へえ、あなたがAの新しい彼氏なの。やさしそうな方でよかった。彼女、これまで男では苦労してきたから」
・・新しい彼氏の前で女性の過去を暴露するという、やや“確信犯”的なケースです。
著者は、この場合、「ついうっかり」というよりも、嫉妬による言動である可能性が大だと言っています。・・そうかも ^_^;
私も実際の結婚披露宴で、新婦の友人のスピーチで「〇子から新郎の〇〇さんを初めて紹介されたときに、“今度の彼氏は”なかなかいいじゃない、と思いました」と挨拶しているのを聞いたことがあります。
会場、ざわめきました・・(^-^;
次の事例
私が同窓会の幹事をやったときにも経験したことですが、出欠の返事を「行きたいんだけど、行ければ行くってことで」という形でもらうことです。
どっちかにしてもらいたいと、・・思いますよねぇ。
私の場合は席も料理も一人分増やして予約しても来なかった場合、皆でその分割り勘にするのもなんだかなぁと思ったので、席も料理も予約しませんでした。
・・そしたら開始から40分くらいしてやってきて「ひどい、席を取っておいてくれなかったの?料理はどうするの?」と騒ぎだし・・どっちがひどいのかと思いつつ、そのあと席をひとつなんとか増やして、料理は途中から出してもらい、料金もその分少し安くなるようにお店に頼んでなんとかなりました。
悪いけど、自分勝手な人だと思いました。その日に連絡をくれても良かったし、会が始まってからでも「行けるぞ」と連絡をくれれはよいのです。
でも、そんな人ならもともと「行ければ行く」という発言にはならないでしょう。
ついでに、もうひとつ事例を。
当時のこの本に書かれていたのは、「AKB48が好きなんですよ」と言った相手に「あれは売り出し方がうまいだけじゃないの、誰が誰だかよくわからないよね」という余計な反応が載せられていました。
「誰が好きなの?」とか「好きな曲は何?」などと言えば話がはずむのに・・と思います。
私の実例で言うと、すでにこのブログでご紹介したことがありますが、
上司「昨日は勤務終了してすぐに帰ったけど何処かに行ったの?今朝から上機嫌じゃないの」
と聞かれたので、
「宝塚歌劇の夜の部に行って来ました。とてもいいお話しでした。」
と言うと、
「あんな厚化粧の気持ち悪い“婆あ”がやってるもの見に行ったの、おおやだ!」
と言われ、言葉もありませんでした。
自分で聞いておいて、なんてひどい人かと思いました。ましてや上司。
もうひとつ同様のことがありました。
またまた朝に上司から「昨日、急ぎ足で帰ったけど何処かに出かけたの?」
と聞かれ、もういくらなんでもあんなひどいことは言わないだろうと思い、
「ポール・マッカートニーの東京ドームコンサートに行って来ました。中学生の頃から聞いていた曲も歌ってくれて、涙が出ました」
というと、
上司は「えぇっ!あんなくだらない曲しか作れない歌のヘタな男の音楽を聞きに行っただって?考えられない」
とのこと・・。
嫌がらせにもほどがあると、あまりに腹が立って詰め寄ったところを若い女性職員に「我慢してっ!ここはあなたしか大人になれませんよ」と止められ、事なきを得ましたが、とても後味の悪い出来事でした。
・・ついつい自分の出来事で興奮してしまいましたが、要するに、“余計な一言”には、注意しようとあらためて思いました。
この本には、たくさんの「余計な一言」の事例が示されていました。
私も気を付けようと思います。
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