「ナマコのからえばり8 ソーメンと世界遺産/椎名誠」を読みました。
『ナマコのからえばり8 ソーメンと世界遺産/椎名誠著(毎日新聞社)』を古本で見つけ、読んでみました。
「サンデー毎日」2012年12月30日号~2013年8月11日号に連載されたエッセイをまとめたものです。
読んでみると、ちょうど椎名さんが不眠症で苦しみ、「バスソルト」をすすめられ、効果を得ていた頃、そして自分の「死」というものに向き合えと編集者や医師に言われてハッとして「死」についての本を執筆している様子も伺えました。
・・と、書いても椎名さんの本をけっこう読んでいる人じゃないと時期がよくわからないと思います。文中で69歳にもうすぐなる・・と書かれていました。
けっこう昭和の“良き頃”を思い出して書いている部分もあって、私も経験した温泉地などへの社員旅行の様子も懐かしく読みました。
もうあの頃、みんなどうしようもなかった。
部屋の冷蔵庫の飲み物はみんなあっという間に飲んでしまい、幹事が怒り(※私はこの怒る幹事の方だった^_^;) 、宴会場では偉い人順に“コの字”で着席したり、ヘタな歌をがなるヤツがいるかと思えば、カンツォーネなんか歌いだす妙な趣味の人もいた(^_^;)
すぐに脱ぎだす人もいた。・・みんな椎名さんが当時勤めていた会社の宴会と酷似している。
この本の中ではブルーフィルム(※私の時代ではギリギリ見たことがない)を部屋で見る人達がいたが、私の職場の宴会では、不思議な芸を持つお姉さんが呼ばれ、あっと驚くエッチな芸を見せたりしていたらしいが、私はあちこちでトラブルを起こす先輩達の不始末をホテル・旅館側に謝りに行ったり、壊したものの支払についての交渉をしていたので見ていない・・。
などなど(T_T)いろいろなエピソードを我が事のように懐かしく読みました。
もうひとつここに書かれていたことで、私が似たような経験をしたのは、ある一定の期間“ワープロ専用機”が職場に広がった時期がありました。
いちばん“てっぺん”のボスも推奨していて(職員は8800人いた)、ボスが推奨する特定の機器がおじさんたちのワーキング・ツールとなっていました。
・・なっていましたが、Windowsが出て、パソコンが出て、当然ワードや一太郎、エクセル、ロータス123などが主流になるとあっという間にワープロ専用機は“すたれて”いったのですが、最後の最後までしがみつき、製造中止になる直前の機種を何台も買っているおじさんがいました・・( ゚Д゚)
椎名さんはそのしがみつき派に属していたようです。他の作家の本を読んでも同様のことが当時起こっていたことがよくわかります。
懐かしいなと思いながら読みましたが、宴会の幹事よろしく、今度は私はIT化の部門に異動になり、その隊長となって、ワープロしがみつき世代が課長さんになったあたりで、色々とパソコン、ネットワーク、搭載ソフトなどについてその課長さんたちから色々要望を聴取したことも思い出しました。
「パソコンは仕方ないがフロッピーディスクだけは死守して欲しい」という要望があまりにも多かったのには閉口しましたが、あまりの上からの圧力に、当時はもう無かったフロッピー・ドライブ内蔵型のノートパソコンを出雲の富士通工場でわが社のために(^^;)作製してもらったことを非常に感慨深く思い出しました。
出雲市の岩盤が強固な斐川町にあった巨大な工場・・これも思い出しました。
と、懐かしがっていたらあっという間に読了。
まだまだ椎名さんの本はストックがあるので、また感想書きます!
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