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2024/07/19

「NHK俳句 作句力をアップ 名句徹底鑑賞ドリル/髙柳克弘」を読みました。

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『NHK俳句 作句力をアップ 名句徹底鑑賞ドリル/髙柳克弘(NHK出版)』を妻が古本で見つけてくれたので読んでみました。

いつぞやこのブログで読後感をご紹介した「昭和の名句」という本にも出てきた名句がたくさん紹介されつつ、「ドリル」ということなので、各句に5問程度の問題が出され、それに回答する形で進められていくものでした。

ドリルの結果は、概ね良好(^-^;で、安心いたしました。
自分で思っていたほど“ポンコツ”ではなかったようです。

答えられなかったというか、ほとんど知識が無くて困ったのは、誰が“何派”に属していて、どのような俳句を提唱していたのか、とか、誰が誰に師事していたか、とか、誰が誰のどの俳句を褒めたのか(^^;)とか、そんな問題でした。・・ちんぷんかんぷんでした。
ただ、この名前はこの時代だなと、当てずっぽうに答えると当たっているというケースは割と多かった。

そしてドリルをやりえ終えて、俳句は「やはり面白い」ということと、「興味は尽きない」と実感したのでした。

この本で初めて知った句で、私の想像の域を遥かに越えている句だと感じたものをいくつかご紹介いたします。

〇蟻の道 雲の峰より続きけん・・・小林一茶

〇瀧落ちて 群青世界とどろけり・・・水原秋櫻子

〇乳母車 夏の怒涛に よこむきに・・・橋本多佳子

〇戦争が廊下の奥に立ってゐた・・・渡邊白泉

〇羽子板の 重きが嬉し 突かで立つ・・・長谷川かな女

〇梅咲いて庭中に青鮫が来ている・・・金子兜太

これとこれを繋げるか、あるいはこの状態をこの世界観で表現するか、いったい何が起こったの、とか、日常と生死の境目が同居している様子なのか、とか、初めて経験することで心の中に沸き立つ気持ちだとか、ありえない奇想天外な発想など・・勉強になるというより、ただただ驚いて立ちすくんだのでした。

妻がいい本を見つけてくれました。

 

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